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第215回●2007年1月9日(火 )

 「心の健康」

 

 今年は新年のスタ−トが少し出遅れてしまって、申し訳ありません。

実は1月5日〜8日まで、大阪に行っていました。日本話しことば協会が主催する、交流分析1級の勉強会に参加するためです。
 交流分析とは、日常生活で簡単に利用できるコミュニケーションの心理学です。たまたま友人に誘われて1年前に気楽に参加した講座でしたが、話しことば協会の楽しい仲間と講師のS先生の才能にすっかり心を奪われ、1年ぶりの3日間の講習に参加させていただきました。

 最近、心の健康を損なう人たちが多くなっています。自分に自信が持てない、何をやっても気力がわかない、人とうまくコミュニケーションがとれない。今や、大企業の30代男性の6割以上もが鬱病だと聞いて、愕然としました。

 今回伺ったお話の中で心に残っていることの一つに、「雑談・気晴らし」の効用があります。家庭や職場での何気ない雑談や気晴らしが、実は心をリフレッシュし、活力を与えるのにとても効果的なんだとか。「疲れると自然の中で癒される」話はよく聞きますが、 「人」によっても、パワーやエネルギーをもらえるんだということを再確認しました。

 ところが現実を見ると、家庭の中でも家族での雑談はできにくくなっています。遅くまで塾に通う子供たち。帰ると宿題、ご飯、お風呂で、とてもゆっくりしていられない。ビジネスパーソンだって同じで、仕事で遅く帰ってご飯、お風呂、仕事の残りを片付ける。夫婦のコミュニケーションもすれ違いがち。また職場でも仕事に追われ、のんびり雑談している時間がない。こうした「ゆとりのない時代」が、まさにコミュニケーションを削り、疲れをためていくようです。

 だからこそ、家族や信頼できる人との親密な時間を過ごすことは、非常に大切です。もちろんそれができればそれに越したことはないのですが、「そうはいっても、そんな時間はとれないし」という場合は、ちょっとした雑談でもいいんですね。
  私も以前は「時間がない」と思っていましたが、そういった時間は短くてもいいので、意識的に作り出す(あける)ことが実は非常に重要だとわかってきました。
 そこで昨年からは、学びの意識が高い楽しい友人と 定期的にランチする時間を、あえてとるようにしました。結果、仕事量は同じか微増なのですが、笑うことが多くなり、返って仕事に集中でき、疲れがたまらなくなったのです。肩こりもずいぶん楽になりました。

 物事を楽しむ心が高い人は、心が健康で行動的になれるそうです。何でもいいので、「楽しい〜!」と自己解放できること、笑うこと、それによって人とコミュニケーションができればもう最高かもしれませんね。この研修期間もあっという間に過ぎましたが、楽しかったためか、不思議なことに疲れがまったく残っていないのです。

 そういえば、かのディズニーランドはスタッフ採用の時、「明るさ度」が満点の人を採用するそうです。自分が心から楽しんでこそ、人を楽しませることができる、ということなのでしょう。しかし最近ここでも異変が起こっていて、若い人で「明るさ度」が満点の人が非常に少なくなり、代わりに40〜60代のスタッフが多くなってきたそうです。20代、30代の若者が楽しいことが少ないというのは、とても残念なことに思えるのですが…。

 みなさん、今年は日常生活の中で、楽しいことや気晴らしを積極的に見つけ、大いに笑いませんか?
じゃあ、最後にその例を一つ。

 これは先月、高知のある工事現場で撮った写真です。
以前に一度、トンネル工事の現場で見かけた看板があり、是非写真に撮りたい!と熱望していたものです。
「100m先工事中」「スピード落とせ」「徐行注意」 などの看板の最後にあったものは ・・・
 

 なんと、「テロ警戒中」。
なんでここに?唐突に?って思いますよねえ。意味不明。郡部ののんびりした工事の景色の中では、完全に浮いてます。 (笑)

( でも、いつまでもこれが笑えるようであって欲しいものです。これが「あたりまえ」 になってしまう時代は来て欲しくないものですね。

 

 
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