今朝の記事には、特に興味深いデータが載っていました。
「生まれてくる赤ちゃんが年々減り続ける一方で、2500グラム未満の低出生体重児(今は未熟児ではなく、こう呼ぶそうです)は、20年来の増加傾向にある」というのです。
早速、調べてみました。低出生体重児の出生比率は、1960年代には7.5%前後だったものが、1980年代後半から増加傾向を示し、2001年度の全国の低体重児出生比率は8.8%にもなっているそうです。なんと、1割弱が低出生体重児なんですね。
原因としては早産のリスクが高い高齢出産や不妊治療が増えていること、陣痛促進剤や帝王切開などで「小さく産む」流れがあること、お母さんの喫煙などがあげられていました。また近年、お母さんのダイエットも原因になることもあるというので驚きました。
お母さんが太りすぎると産道に脂肪がついて難産の確率が高くなり、妊娠中毒症の危険性もあるため、産婦人科で体重増加は6〜10kg程度に抑えるように、と言われた方は多いと思います。(私もそうでした)。ところが近年、妊娠中の体重増加が極端に少ないケースが増えているそうです。
これは、妊婦扱いされたり、妊婦さんファッションを嫌ったり、出産後にすぐスリムになりたいというお母さんが増えていることの現われのようです。こうした場合には、必要な栄養素もとらずダイエットに励むことになるので、当然のことながら、胎児の発育にも悪影響を与えます。(HP「子育ての医学情報」より)
出産後に体重が戻らないという悩みはよく聞きますが、出産時に妊娠前の体重の7kg増までは確保するべきだそうです。そりゃそうですよね、赤ちゃんだけで3キロあって、他にも羊水や胎盤の重さも結構あるわけですから。妊娠中の体重増加は少なければ少ないほどいいというわけではないのです。
低出生体重児は、栄養の摂取が上手に行なえず虚弱な場合もあり、学童期にいたっても小柄というケースも多く、知能や運動能力に問題が生じるケースもあります。(うちも1600グラムで、このケースでした。)また、早期に糖尿病や高血圧症などの生活習慣病にかかりやすいという報告もあるそうです。
障害児育児体験「足跡」シリーズをお読みくださった方はおわかりかと思いますが、障害を持った子供の育児はやはり大変です。しかも(うちもそうですが)重度障害の場合、子育ては一生終わりがありません。だから、そういったリスクはできるだけ低く抑えるに越したことはないでしょう。しかし、まだまだそういった現状やリスク回避については、案外知られていないように思います。
これからお父さん・お母さんとなるみなさん、どうか避けられるリスクはできるだけ避けてください。
そして、元気な赤ちゃんをこの世に送り出してあげてくださいね。
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