「かわさき予備校 学ぶ心得」
@授業前に気持ちを切り換えて、顔を変えて臨むべし。
A肘をついて勉強しない。危険が及ぶ
B消しゴム・サシは使用禁止、入試で使えないものは普段から使わない。
C先生の説明は、ペンを置いて全身で聞く。
D両足を地につけ、しっかり踏ん張って問題に取り組む。
Eおもしろいときには、大声で笑う。
Fあっと驚く解説が聞けたら、拍手で先生をおだてる。
G正解したときの○は大きくはっきりと音がするようにつける。
H「わかるとき」「わからないとき」は表情で表す。意思表示は「顔」
I集中!するためには ダラケた時間を大切に。
私も高校に出かけて特別授業を担当させていただくことがありますが、これはコミュニケーションの基本がしっかりと押さえられていてなかなか面白いなと感じました。これを作った川崎雅文さんにお話を伺ってみました。
@「授業前に気持ちを切り換えて、顔を変えて臨むべし。」は、誰しも納得がいくでしょう。Aの「肘をついて勉強しない。」肘をつくのは多くの学校で見られる学生の姿ですが、この塾では相当これをうるさく言っているようです。というのも「最近は誰もこういうだらけた事を注意しないが、それでは返って学生が可哀想でしょう。」その通りだと思います。(「危険が及ぶ」というのは先生がかなり厳しく注意するらしいので。)
B「消しゴム・サシは使用禁止」、これは私は知らなかったのですが、最近の入試では消しゴムはカンニングの道具と見なされることもあるとか。へえ。使わないに越したことはない、ってことなのでしょう。C「先生の説明は、ペンを置いて全身で聞く。」これは理想論でしょ?と学生に聞いてみると「先生が『はい、ペンを置いて聞いてー』と言うのでみんなそうしてる。」えー、素直っ!
傑作なのはE「おもしろいときには、大声で笑う。」F「あっと驚く解説が聞けたら、拍手で先生をおだてる。」読んで笑ってしまいました。でも確かにこういう温かなコミュニケーションがとれれば、授業もやりやすいでしょうね。Hの「意思表示は顔」というのも同じでしょう。やはり表情が豊かな学生はコミュニケーションも積極的で、よりよい人間関係を作りやすい気がします。何を言っても無反応、では社会に出てから困るのですが、そういう人も珍しくないんですよね、今。
G「正解したときの○は大きくはっきりと音がするようにつける。」これは答え合わせの時、○をつける音で先生が教室全体を把握できるから、ということでした。つまり音がしなければ、みんなそこでつまずいているので解説が必要、なのだとか。逆に多くの学生がシャッと○をしていたら、できなかった学生はプレッシャーを受け、やる気につながる、ということです。そして最後、Iの集中と脱力。これも大事ですね。
印象的だったのは、「生徒も厳しさを求めてるんですよ」という言葉でした。もちろん、根底に愛情のある厳しさですが、はじめに先生にビシッと注意されて「こんな事初めて言われた」と、ガラッと変わる生徒もいるとか。学業だけでなくこういうコミュニケーションを学ぶことも、人生の勉強なんですよね。
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