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第230回●2007年4月22日(日 )

    「選挙カー」考

 

 今日は高知市議選の投票日だ。このところ選挙がらみの話題が多いが、今週は締めくくりとして、この「選挙カー」というものについて考えてみたい。

 昨日の土曜日、次女の学校でホーム懇談会を行ったが、大通り沿いのため、選挙カーの騒音に閉口した。ものすごい音量、金切り声で候補者の名前のみを連呼している。前から3列目に座っているのに、先生の話が聞こえにくい。これって、音の暴力ではないのか?名前はしっかり覚えたが、「この候補者だけには絶対に入れるもんか!」と固く決意させるには十分だった。

 確か「選挙カーは、学校や病院のそばは静かに通る(放送しない)」決まりがあるはずだ、と思って調べてみたら、「公共性の高い建物(学校や病院付近、駅構内)での街頭演説行為は禁止」ということらしい。街頭演説は当たり前でしょう!じゃあ、そういう場所でも大音量の名前の連呼は許されるのか。納得できない。

 そもそも選挙カーがうるさい理由としては,「名前連呼以外認めない」法律があるかららしい。走りながらの選挙演説では、途中から聞こえ始めて 途中でとぎれてしまい、よくわからないからだろうが、名前の連呼だけでは、無駄ではないだろうか?そういえば長女がまだ小さかった頃、障害のため大きな音がすると驚いて体が硬くなってしまい、大泣きして閉口したものだ。選挙カーや大音量の演説が腹立たしかったことを思い出す。

 騒音とノロノロ運転、排気ガスにより、地球環境へは優しくない選挙カー。その騒音の影響は、家畜などにも多大で、ストレスで死んだりすることもあるのだとか。それに今回初めて知ったのだが、選挙カーって公費負担が認められるらしい。

「公職選挙法では市区議選の選挙カーについては、市区条例を定めれば公費負担が認められる。負担額は国政選挙に準じ、車レンタル代、燃料代、運転手代を含め7日間で最高計24万6050円。ハイヤーなど貸し切りにすれば45万1500円までの支給が認められている。」(毎日新聞の記事より)

 今度の高知市議選の立候補者は46人だ。仮に、24万6050円×46人=1106万7830円。えー、1千万以上が騒音で消えるの!?昨今、高知市だって予算の縮小で頭を痛めているというのに、あんなくだらないものに多大な公費をつぎ込んでいるのか、と思うと腹立たしい以外の何物でもない。

 以前、外国の方が憤慨なさっていたことがある。
「日本は素晴らしい国だと思うが、私はあの選挙カーだけは我慢できない。なんで、あんなに騒音を振りまくのか?なんで、みんなそれに黙って耐えているのか?」…もっともなことだ。

 同じく毎日新聞の記事に、こういうものがあった。
「 (4月)15日、首都圏の新人候補10人らによって『NO!選挙カー推進ネットワーク』が設立された。また、茨城県日立市議選では現職10人が選挙カーを自粛した。推進ネットは、車にスピーカーを設置しない、車中から音声を発しない、選挙カーに支払われる公費負担を請求しない――の3項目に賛同する候補者らで発足。」

 これはいいアイデアだ。こういう前向きな姿勢を見せてくれる候補者なら、応援したくなるなあ。高知でも、ぜひこういった「地球・人に優しい選挙」をしてほしいものである。

 

 
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