検定は小学校4〜5年生程度の6級から、社会人向けの1級まで6段階に分かれます。6級から高校卒業程度の3級までは学習指導要領に基づき、大卒、社会人程度の2級と1級は難易度別です。(今回は1級試験はなし)
「高知市でも受験できるので、行かない?」と知り合いの社長さんに誘われて、締め切りの前日にバタバタと手続きしました。2級(社会人中級・大卒程度)が今回一番高いレベルで、試しにそれを受けてみることに。試験時間は60分間でしたが、思った以上に難度は高く量もたっぷりで、これが2級なら
1級はどうなることやら…。
最初にホームページで見た模擬問題は簡単で、「これなら」と思い、1200円の問題集を買ってみました。こちらはもっと高度にしてあり、「1級でこういうレベルの問題か…」と思ったのですが、実際2級の試験問題は、1級の問題集よりかなり難しい!!これってちょっとだまされた感じ。
そもそも日頃の知識を問う問題ですから、あまり問題集を勉強しても意味がない気もしました。
「これ通るのって、かなり難しいんじゃないの?こんな言葉あったの?」と試験中、何度も思いました。
たとえば「窮地に懸河の弁を< >」。
正解は「けんがのべんをふるう。とどこおりなく弁舌を振るうこと」ですが、私は一度も見たことありませんでした。(不勉強でごめんなさい。)
選択問題であっても、「今回のミスを【奇縁/奇貨/奇特】として、改善を進める」。??
正解は 「奇貨(きか。利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会)」。
うーん、初めて知りました。
高知の会場では若い人から、ご年配の方まで、2級は22人が受験していました。
一体何人が受かるのでしょうか?受かったらすごいなあ。
東京書籍は教科書の会社で、日本語検定の評議委員には高名な作家の方もいらっしゃるからでしょうか。全般的に、レベルが高すぎる気がします。
今はパソコン文化ですし、研修などを行っているとレポートで誤字が大変多いのも目に付きます。「だからこそ、勉強して欲しい」という思いはわかるのですが。
ちなみに3級(高卒程度)で、問題集には体の部分を使ったことわざを問う問題がありました。
糊口/臍/痺れ/喙/睨み/眉毛・・・
A群とB群を組み合わせてことわざを作るのですが、高卒・社会人初級で、まずA群の読みをきちんとできる人が、そもそもどれくらいいるでしょう。正解は ここう、へそ、しびれ、くちばし、にらみ、まゆげ。でも、「眉毛を読まれる」(本心を見抜かれてしまう)なんてことわざ、あんまり知らないのでは?
こうして日本語の奥深さを感じたのですが、あんまり現実と乖離してしまうのもどうなんでしょうね。(これは「かいり」と読みます。「そむき離れること」です。)
ちなみに第2回の日本語検定は、10月末のようです。ご参考までに。
日本語検定
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