HOMEへ戻る 研究所案内研修プログラム実 績セミナー情報お問合せ
|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
ウィークリーN
 

第240回●2007年7月1日(日)

    「新スタッフのご紹介」

 

 実はこの4月から、新しいスタッフが我が社の戦力として、加わってくれました。
以前 このコラムでも登場してもらった、中村覚(さとる)さんです。

 中村さんと私とのご縁は、今から4年前「障害者のための表現力講座」から始まりました。その時に「いろいろな勉強をしたい」と言う中村さんに名刺を差し上げ、「じゃあ、来月講座があるのでどうですか?」と誘ったのが始まりでした。

 その講座に来てくれ、それがご縁でたまにメールなどをやりとりするようになったのです。その後、面白かった本やクリスマスカードをもらったりして、交流を深めていきました。その中で彼の持つ人間力がとても高いことに興味をひかれました。中村さんは東京の会社と契約して、毎朝4時半起きで電話応対の仕事を盆も正月もなく行っていたのですが、謙虚で堅実なその仕事ぶりを見ていると、こういう言葉が浮かびました。「技術力は教えられるが、人間力は教えられない。だから、人間力が高い人を雇った方がよい」。
 
 実は私は、ハンデを持った講師を育成するのが夢だったのです。残念ながら長女は一緒に仕事をするには障害が重すぎるので無理でしたが…。医療・福祉がメイン事業なので、そういう特性を持った講師は、きっと現場からはニーズが高いのではないかと考えていました。ずっと探すともなくそういう人材を探していたのですが、ある日突然「あ、そうだ。中村さんがいるじゃないか。」と気がついたのです。

 そこで今年の初め、中村さんに「うちに社会人インターンシップに来ない?」と言ってみたのです。インターンシップなら事業の現場を直接見てもらえるし、その上でやはり合わないようなら双方が言いやすいと思いました。中村さんは「ぜひ、やってみたいです」と喜んで承諾してくれ、朝の仕事を続けながら、2月中旬から1ヶ月半のインターンシップにトライしました。

 ちょうど高知県中小企業家同友会のインターンシップ受け入れの時期だったので、大学生と一緒に勉強したり、あちこちの社員さんと共に企業研修を受講してもらいました。

 中村は(ここからは身内なので呼び捨てです)、丸1日座って講義を受けるのは大学以来だということで、最初は相当心身共に疲れた様子で心配していたのですが、徐々に慣れていき、様々なことをどんどん吸収していきました。

 ありがたいことに女性経営者の下の男性社員ということで、男性の社長さん方は何かと彼を気遣ってくださり、学ぶ機会を与えてくださいました。

 そしてインターンシップ終了を待たず、中村と私双方が、「引き続き勉強を継続しましょう」ということになり、4月から正式にスタッフとして参加するようになったのです。

 ゆくゆくは講師として、自分の経験などに立脚した講演をしてもらえれば、と思っていたのですが、そのチャンスは案外早くやってきました。実は先日、高知市のある施設の研修を行ったときに、「障害をお持ちの方への対応を、どうしたらいいのか」という事前質問を頂いたのです。
  中村に、「この部分の話をしてみない?」と訊くと「僕の話なんかでいいんでしょうか…」と驚いていましたが、「やってみます」と前向きに受けました。一緒に構成を考え、練習を行い、私も立ち会って何度もチェックをし、しっかり準備を整えました。


 そして本番。とても初めてとは思えないほど、落ち着いた声と話しぶりでした。
真摯に良いサポートの仕方や、スタッフの方々への要望を語る姿に、受講者のみなさまからはレポートで「あの話、良かったです」という評価をたくさんいただきました。
ありがたいことです。中には私も気づかなかったこともあり、勉強になりました。

 もしかしてこれから、中村も一緒に皆様の所にお邪魔するかもしれません。
その時には、私同様、どうぞよろしくお願いいたします。

 はじめまして。ご紹介いただきました中村 覚と申します。
4月からスタッフとしてお世話になっております。初めの頃は、慣れない環境や自分自身の体のことで不安もありましたが、新しくお会いさせていただく方々との中で不安も少しずつ軽減していき、また体の方もだんだん順応してきているように感じます。皆様と気付きを分かち合えるようなお話が出来るようになれればと思っております。
 まだまだ至らぬ点もございますが、今後、皆様とお会いすることがございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

 
ご意見・ご感想お寄せください!
 
 
ページの先頭に戻る
人材育成研修・各種セミナー承ります。
Copyright(c)2002 人・みらい研究所 All rights reserverd.