ウィークリーN
第3回●2002年11月12日(火) 「ボランティア つれづれ〜1」
   
  よさこいピックも終了。国体に続き、熱い3日間が終わりました。選手達も、ボランティアも一緒になって本当にバリアのない社会が出現していたように思います。身体障害の選手が「精神障害の方について、本当に知らなかったと思う」という発言を、少し感動を覚えながら聞いていました。

ボランティアと言えば、私が朗読ボランティアを始めてからもう5年ほどになるでしょうか。手軽にできるボランティアを、と思ってはいたもののなかなかチャンスがなかったのですが、偶然コープで見かけた「朗読ボランティア募集」の張り紙に、ふらふらと電話してしまったのが始めでした。

今ではNPO法人になりましたが「たびびと」という朗読サークルは、視覚障害者のために朗読テープを作っています。しばらくたつと、武家屋敷などを借りて年に2回、子供達のために土佐の民話や朗読劇などを上演するようになりました。サークル長が元演劇人で脚本も書けたためですが、学生演劇を10年以上やっていた私には、ひさしぶりに浮き浮きする体験でした。
去年の今頃は、高知市一宮の武家屋敷で、なんと松尾高知市長さんを交えて朗読劇を行ったのですが、芸達者の市長さんが上手に小学生役を演じられたので、皆さんに大受け!でした。

お年寄りのデイケアにも呼んでいただくことがあります。
私のレパートリーは二つ。「にちよういち」(西村繁男 作/童心社)というそのものズバリの題の絵本をご存じですか?昭和の頃の土佐弁が満載で、日曜市の光景が目の前に開けるようです。これを読むと、まるで日曜市を歩いているような気持ちになりますよ。お年寄りの方々は、大喜びしてくださいます。

もう一つは、山元加津子さんの「きいちゃん」(山元加津子 作/アリス館)という本です。これは今年、小学校6年生の教科書にも載ったそうです。養護学校のきいちゃんという女の子が、お姉さんの結婚式の出席を母親から拒まれる。でも、彼女はお姉さんのために、不自由な手で一生懸命にお祝いの浴衣を縫うのです。お姉さんは、きいちゃんを結婚式に呼ぶのですが、そこで感動のラストが待っています。この本は実話ですが、何回読んでも泣けてしまう本です。練習のたびに泣いてしまうので、成果がちっとも上がりません。読み手も聞き手も、どっちも泣いてしまう本で、素晴らしい感動の一冊です。

ご興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください。
あ、朗読ボランティアとしてお呼びいただいても結構ですよー。よろしくお願いします。

 
 
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