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第31回●2003年6月7日(土) 「発想の転換=ビジネス☆チャンス!? 」

私は時々こう思うことがあります。「うーん、今日も地域経済活性化に寄与しちゃったなあ!」。どういうことかというと、平たく言えば店に儲けさせた=自分が買いすぎた、あるいは損したときなどに使うのです。「こっちの店の方が安かった、損した!」と思うと腹が立ちますが、「お店はもうけたんだ。つまり、私は地域経済活性化に一役買ったんだ!わっはっは。」と思うと、少しは気も晴れます。何と言っても今の日本経済の停滞は、1400兆円もある預金が市場に出さえすればもっと活性化する、ということくらいは私だって知っているので。

これって、発想の転換ですよね。「ものはとりよう」ですが、こういう話を聴いたことがあります。靴のセールスマンAが、初めてアフリカに船に乗ってはるばる行ったときのこと。着いたとたん、彼は叫びました。「なんてこった!ここは靴を履く習慣がないのか。これじゃ、売れるわけがない…」ということで、すごすご帰った。
その後、別のセールスマンBがアフリカに行き、こう叫びました。「ここは宝の山だぞ!誰も靴を履いていない!」その後、アフリカがどうなったかを考えれば、後者が先を見通す目を持っていたことは明らかです。

高知県に馬路村というところがあります。そこは高知市から車で2時間弱かかる山間部の、人口1200人の小さな村です。主要産業だった林業も衰退し、高齢者が多い農業は特産のゆず栽培にも人手が足らずに消毒もできず、見た目が無骨なゆずは市場からも高価格をつけてもらえませんでした。でも、逆に無農薬であるということを強みに、ゆずそのもので売れないのなら加工して販売したら、というコンセプトで、農協の東谷さんという方がゆずジュースを開発しました。馬路村の自然流ゆずと、村を流れる安田川の伏流水、はちみつだけでつくった、「ごっくん馬路村」です。(これは、実においしい!あっさりしていて、飲み飽きません。高知でカツオの次においしいものは、これじゃないかと思っているくらいです。)

東谷さんはこれを持って全国に売り歩き、やがて「ごっくん馬路村」は口コミなどで広がり、今や馬路村は通販のゆず産業だけで実績が25億円!馬路村の年度当初予算が17億円というから、立派な基幹産業です。昨今の市町村合併にも、単独でやっていくことを決めたほどの実力を持ちました。このいきさつはノンフィクション「ごっくん馬路村の村おこし」(大歳昌彦 著、日本経済新聞社 1500円+税)に詳しく出ています。

ひょっとしたら、あなたが嫌だなぁ〜と思っていること、苦手なことに大きなビジネスチャンスが転がっているかもしれませんよ。
ちなみに私は専業主婦を13年やってからビジネスに入り、3年後に起業しましたが、専業主婦だった時代の経験も、決して無駄にはなっていません。クレームをつけたスーパーがどう対処したかとか、障害児の育児体験とか。これらがあったからこそ今、医療・福祉・流通関係などでお仕事をいただけております。「人生ってつくづく無駄はないなあ」、と感じているこのごろです。

     全日本・ものごとをプラスに考えよ〜よの会☆会長 筒井典子

 

馬路村農協ホームページ

 
 
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