また時が流れ、私は最初の子どもを授かりました。その子が1歳の時、脳性麻痺という病名がつきました。千人に1人といわれる病気です。ところがその上、同じ頃に重症筋無力症という、10万人に1人という病気も併発したことがわかりました。確率で言うと、1000分の1×10万分の1=1億分の1です。つまり、こういう障害の子は計算上日本でただ一人である、ということになります。1億分の1というと不思議に運が悪いとか、なんでこの子が…とか思わないんですね。「それがどーした?」と開き直っちゃうというか。日本でこの子1人、と思うと「すごい!これはもう立派な個性じゃないのー」と、脳天気な母親は半ばカンシンしたのでありました。
確かに1億分の1の現実は決して楽なものではありませんでしたが、そうだったからこそ、私はすぐに気持ちを切り替えられたのかもしれません。(ま、そうじゃなきゃやってられなかった、というのもありますが。)
ちなみに、私は宝くじはいっさい買いません。その心は、もうこれ以上の大当たりが出るはずはないから〜♪