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ウィークリーN
第35回●2003年7月5日(土) 「たかが言葉、されど言葉 」


 

このところ、言葉に関してなにかと気にかかることがあります。
言葉というものは、発したとたんに自分を離れて一人歩きを始めるから難しいですね。 
私は昨日、香川県の病院を二つ拝見させて頂きました。どちらも新しく立派な建物で、気持ちよく玄関をくぐり、清潔感溢れる設備で「なかなかいいなあ」と思いつつ、会計の場所へ出ました。すると、共通して一つ気になることがあったのです。

お金を頂くということは、仕事において重要なポイントですよね。ところが、どちらも患者さまをお呼びした後、「390円。」と、「です」をつけていなかったのです。「田中さん、390円」「佐藤さん、860円」。思わず内心で「です、をつけなさいよ!」と突っ込んでしまいました。医療の現場では、どうも「治療をしてあげる」といった意識の名残を感じるときがあるのですが、その典型的な例だと思います。今どき、普通のお店でお客様に何かお買い頂いて「1200円。」などと言いきるのはあまりないのでは…?そりゃあ、八百屋さんとかなら「120円!」と威勢の良い言い切りもあるでしょうが。

忙しい中、言葉が無意識のうちに足らなくなるのはどんな職場でも良くあるパターンです。でもね、どんなに忙しくても、お客様意識を忘れてはいけないと思います。お客様がいらっしゃるからこそ、仕事がありお給料をいただける。あたりまえすぎて、ついつい忘れがちになってしまうのですが、やはり感謝の気持ちを忘れてはいけないのではないでしょうか。「これだけしんどい仕事をしてるんだから、お給料を貰って当たり前!」という気持ちになると、それがお客様にも伝わります。

先日、ある企業でそのお話をさせて頂いたら、受講者の方がこう書いていらっしゃいました。「『こんなに苦しい思いをして仕事をしているから、お給料を貰って当然。』というお話がありましたが、私の心の中には最近、その思いが強くなっていて、『この仕事をさせてもらってありがたい』とか、お客様や会社に対する感謝の気持ちが失われていたように思います。これでは、ダメですね。心機一転、感謝と笑顔でがんばる気になりました。」
こういうレポートを拝見すると、本当に幸せを頂いた気分になります。疲れも吹っ飛び、「ようし!私も負けないで、がんばろう!!」というファイトがわいてくるのです。


 

 
 
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