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第365回●2009年11月29日(日)

 「エンジン01 文化戦略会議 オープンカレッジin 高知」 

 (今回は中村が担当します。)

 11月の27〜29日の3日間、各界の著名人・第一人者 約120人が講師として高知に集結して、「エンジン01 文化戦略会議 オープンカレッジin 高知」が開かれ、「高い知、高知。大自慢大会」と題して、40以上の講座を繰り広げました。

 その中の一つである「絶対大丈夫!これが就活だ!」に昨日、参加してきました。会場のかるぽーとには、全講座に延べ8000人が集まったそうです。

 多くのお客様を各教室に滞りなくご案内するために移動手段が以下のように制限されていました。1階から3階まではエスカレーター又は階段で移動。エレベーターは地下駐車場と3階の間のみ使用可能。3階から7階までの移動はエスカレーターのみ。7階から11階の移動は上りがエレベーター、下りは階段。細かく分けられていましたが、その甲斐あって混乱はなかったように思いました。

 私の向かう会場は、11階の大講義室。私は松葉杖なので、スタッフの方の計らいで、1階か11階までそのままエレベーターで移動させてもらうことができ、大変助かりました。会場の入り口付近では、8人程のスタッフの方がいらっしゃいました。そして入り口とは逆方向にあるトイレまでの通路にも数人のスタッフさんが待機。ボランティアスタッフの方は、全体で800人いたそうです。

 


 それでは「絶対大丈夫!これが就活だ!」の講師である4人の方々のご紹介を簡単にさせていただきます。まずは進行役兼パネラーもつとめてくださった黒岩祐治さん。フジテレビジョン「(新)報道2001」のキャスターを21年半お勤めになり今年9月末で退社、現在ジャーナリスト。次に奥谷禮子さん、4人の中では唯一の女性です。株式会社ザ・アールの代表取締役社長。次に堀 紘一さん。株式会社ドリームインキュベーター代表取締役会長。最後に松本 大さん。マネックスグループ株式会社代表取締役社長CEO。

 写真は開演前の教室の様子です。(講演中はもちろん撮影が禁止なので、その様子を写真でお伝えできないのが残念です。) 集まったお客さんの中にはもちろん学生さんもいらっしゃいましたが、ほとんどが社会人の方々。講師の方から客席に対して「この中でこれから就活を迎える方はどれくらいいますか?」というような冗談交じりの問いかけがあったほどです(笑)。

 しかし話の内容はもちろん就活のこと。4人の先生方が体験談を元に、面接のことや経営者からの目線のお話をしてくださいました。

 黒岩さんは毎年、就活でフジテレビジョンににくる学生に対して2つの質問をなさるそうです。1つ目は「何故、フジテレビを選んだのか?」。2つ目は「あなたは、どんな人ですか?」。この2つを必ず聞くそうです。ところが、なかなか答えられる人がいないということです。確かにこの2つの質問、簡単なようで難しいですよね。黒岩さんがおっしゃるには、「相手の目になって、自分がどう見えているのか?」これが大事だということです。そして「メッセージ力」=自分をどう語るのか。ニュースは一言で要約して説明しなくてはならず、人に対する印象力や説得力も大切なわけです。これは面接の時も同じこと。「自分自身を要約できているような発言が大事」とのことでした。

 奥谷さんからは、よく面接の時に、「人が好きだから」、「人と接するのが好き」、「だから接客業に就く」などと答える人がいるが「人と接することは忍耐力がいる」、このことが本当にわかっているのか?との問いかけがありました。「男女を問わず、面接の時はもちろん、第一印象が大事。ドアを開けて→歩いて→椅子へ座る、この一連の流れを見ただけで、7割の印象が既に決まってしまう。いかに好印象を持ってもらうのか。そして面接官は何気ない会話の中から、あなたの文化レベルをチェックしている。あなたが長年積み重ねたものが、一発勝負の面接に出てしまう」ということでした。

 確かにその人の立ち居振る舞いというのは、一朝一夕でできあがるものではありませんよね。ドアのノックの仕方、歩き方、座り方、話し方など、良い意味でも、悪い意味でも自分の「いつも」が出てしまいますよね。学生、社会人に関わらず、みんな毎日が自分を表現する舞台。せっかくですから、日々の中にちょっとした工夫を取り入れて、より良い言動を目指していけたらなと思います。 

 堀さんは「自分の会社は、毎年、学卒(と、おっしゃっていました)を5人しかとらない」そうです。しかし目を通す履歴書は、多い時には3000通もあったそうです。3000人から5人採用なわけですから、とにかく目立つ人を採用するとのことです。そういう意味で服も少し良いものを。普通の服なら他の人と同じになってしまうので、「親にお金を借りてでも、身なりには気を使うように」とのことでした。

 「身なり」だけが突出しているというのは別として、面接という限られた時間の中で面接官の目に留まるような「身なり」に気を使うというのは大切なことなんですね。しかし、みんながみんな、それほどお金をかけられるわけではないとも思います。でもそれほどお金をかけなくても、できる工夫もあるかとも思います。例えば、自分の顔映りの良い色のスーツを妥協せずに選ぶ、愛用の靴をピカピカに磨くなど、小さなことかもしれませんが、志は同じかと・・・。

 松本さんの会社では、まず社員→人事部長→副社長→最後に松本社長の順番で面接が行われるそうです。そして松本さんは面接後すぐに合否を決めて、採用決定者にはその場で握手をするそうです。「その場で決めるやり方だと、自分が相手を知るために真剣に努力するから」とおっしゃっていました。しかも面接順に合否を決めていくので、採用数に達したら、その後、仮にまだ面接を受けていない人が残っていたとしても、そこで終わりだということです。(例年なら5人採用しているそうですが、来年は10人の予定。しかし仮に10人の枠に15人来たとしても、10人採用が決まった時点で、残りの人との面接はもうしないということです。)
 受験者の能力・やる気などはもちろんですが、面接の順番という「運」のようなもの、「縁」とでもいうのでしょうか、そういうものも大切になさっているのだなと思いました。

 講演の最後の方で堀さんが、「1分間だけ時間をください」と進行役の黒岩さんに頼んで、客席の私たちに対して「就活で落ちてもひるむな!今の君達が悪いのではなく、ひょっとすると落とした会社側が悪いのかもしれない。例え、今の君達に受かるだけの価値がなかったとしても、5年後、10年後の自分には価値が有る、そう思って 失敗しても、多少ふてぶてしくなれ。ひるむな!」とエールを送ってくださいました。

 この堀さんのメッセージは、就活という範囲を超えて、お客さん一人一人に対するメッセージかなと思いました。(今回、集まったお客さんの層は、私も含め既に社会人という方が多かったですので。) これからは(これからも)、タフさが求められる時代なんですよね。

 就活という人生を大きく左右する題材だけに、4人の講師の方のそれぞれの考え方をお聞きすることでき、ありがたかったです。最後の質疑応答では、学生からの積極的な質問も出て、盛り上がりました。見聞する事例が多いことは、それだけでためになると思います。

 講師のみなさま、貴重な体験をありがとうございました。
 

 
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