クッション言葉の例文発表のジャンケンで
たまたま勝ち残り、発表をすることになった時も、
「申し訳ありませんが、まだ日本語がうまくできませんので もう一度教えて頂けないでしょうか?」
と 完璧な例文を発表し、自然に拍手が起こりました。
後で、2人に少しだけお話を伺ってみました。「日本語は漢字が難しいです」と言いつつ、日本に来てからわずか5か月だったのには驚きました。
きれいな日本語を話し、 受講態度もとても熱心な2人を見ていると「人間力」がいかに大事かということが改めて心に響きました。言葉の不充分なところもありますが、ニコニコしつつ一生懸命で、誠実な人柄が伝わってくるのです。患者さまもホッとなさるのではないでしょうか。師長さんも「2人の笑顔が素晴らしいんですよ」と誉めていらっしゃいました。
名札を付けていましたが、本名が長くて読み取りづらいので
きっと患者さまも同じではと思い、「短い愛称をカッコ書きで下に書くのはどうでしょう?」と提案すると、「それはいいですね」ということになりました。
「普段、看護の現場で心がけていることは何ですか?」と2人に聞くと、「あいさつ、笑顔、患者さんの名前をお呼びすること…」、きちんと最初のポイントをつかんでいます。それもそのはず、彼らは母国では看護師歴7年と13年のベテランなのです。
様々な新入社員研修をしていると、以前に比べてマナーが良くなくて
人間力が落ちてきているな、と感じることもあります。でも、決して彼らに悪気はないので、「なぜそれではダメなのか」、私達も根気よく教えることが大事なのだと思います。
|