受賞したのは、ロースハムとチーズソーセージ、ゆずソーセージの3品が金賞、定番のソーセージが銀賞です。素材は四万十町の芋ケンピを食べて育った豚、黒潮町の完全天日塩など、県産にこだわり健康にも良い商品作りをしています。小規模作業所ならではの手作りで、製造工程に3日間かけゆっくりと仕上げるため、味わいも普通よりも肉本来の味がしっかりします。
保存料や発色料が無添加のため、色がくすんでいたり、賞味期限も2週間と短く、パキッとした食感ではありませんが、安全で本物のハム・ソーセージを作りたいと思うと、コストのかかる作り方しかできないようです。地元のスーパーで見かけることもありますが4本で600円くらいかかるため、消費者としてはかなり手を出しにくいかもしれません。(笑)かつて商品の良さに着目した大手のスーパーなどから引き合いもあったようですが、数を出せないという理由ですべてお断りせざるを得なかったようです。
実は夫は燻製工房を含めたすずめ福祉会の理事長をしていますが、夫ですらこの受賞のことは知らず、新聞を見て驚いていました。(笑)それだけ工房長は自然体で、コンテストに参加したのでしょう。たった10名あまりの小規模の就労支援施設が、大手のメーカーと並んで受賞したというのは痛快でした。
私が高知新聞の記事で何よりも心に残ったのは、30歳の通所者の方の言葉でした。 |