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第422回●2011年1月20日(木)

「ドキュメント 子宮摘出オペ A」

 さて、入院3日目(オペ後1日目)。
朝、酸素マスクをはずしてもらいました。血中酸素濃度を指先で測るのですが、少しでも高くなるよう深呼吸したりして、無事外してもらえました。血圧は96-50と低め、体温は37度4分と少し高めです。朝から1日かけて点滴を6本打ちました。以前の手術では点滴が漏れてしょっちゅう針を差し替えたりして大変な思いをしたけれど、今回は順調に両腕から右腕だけになり、ホッ。

 昼から食事が始まりました。3分がゆとおかず、甘夏。全部食べましたが、それから10分後に「歩いてみましょうか」と言われ、3m先の洗面所まで歩くと気分が悪くなり、戻してしまいました。

 後で聞くと、背中の痛み止めの副作用として、吐き気とかゆみがあるとか。「痛みとどっちを取るかですね」と言われ、痛みよりはましかと我慢することにしました。

 お昼過ぎに尿の管は抜けたので、トイレに行けるようになりました。出血はほとんどなし。血栓予防ストッキングもはずすことができましたが足はひどくしびれ、特に右足がなかなか治りませんでした。

 この日は食べると3回も戻して気分も悪く、寝ていました。オペの時にのどに経管挿入した後遺症で、声がかすれ、話すとのどが少し痛く、しんどい感じでした。頭も少し重く、家族の見舞いにも今日は元気に対応できませんでした。「24」も見たいけど、めがねをかけると目が痛くて、見始めて5分で断念。さすがに無理でした〜。夜は9時半に就寝。

 1時半頃目覚めた時、まだ右足がずっとしびれているので、大丈夫かな?と少し心配になりました。「足を高くすればいいのでは」と思いつき、右足を上にして横を向いて寝ることにしたら、ようやく数時間後しびれはなくなり、ホッとしました。

 入院4日目(オペ後2日目)。
首に刺している痛み止め(写真のボトル)がほぼ切れたようで、鈍い痛みが下腹部に感じられました。しかし、少し重い生理痛と思えば大丈夫。代わりに吐き気は収まり、朝食(5分がゆ)を半分ほど食べましたが、吐き気はなし。良かったー。

 この後、首の針とお腹の針(お腹にたまった血を出す袋。これが一番太くて長くて痛かった!)を抜き、点滴2本を終えると、晴れて自由の身になれました。わ〜い♪開放感いっぱい〜!お昼からは普通食に戻り、「24」もこの日は7話見たりして(はい、見過ぎです。)、ぐんぐん回復してきた感じでした。術後の痛みはもうないのですが、ずっと寝てるので、背中や腰などが結構痛く、(完ぺき、寝過ぎです。)夜は数時間おきに起きていました。

 実はこの日から排便があったのですが、まったく知らなかった事実が。排便時に腸がぐるぐる言って動くのですが、これがそりゃあ痛かったのです!時間にすると短時間なのですが、最初は軽く涙がにじんだほど。「子宮に圧迫されていたアナタを解放してあげたのに、なんで?」と聞きたいくらいでした。排便が順調にあるかどうかは重要なことのようですが、私は快腸な体質なので、毎日この痛みと向き合うことに。(ただ、これも少しずつ良くはなってきて、10日後にはほぼ回復しました。)


 この病院では、病衣を持参しなければいけません。袖口が広く、前開き式で…とかいうと難しく、結局病院のコンビニで買うことに。

 1枚3300円くらいでした。洗い替えもいりますから、3枚買いましたが、ちょっともったいない気もします。レンタルなら無駄がないのに。

 もう1つ、不自由だったこと。洗面所は自動水栓だったのですがセンサーの感度が悪く、かなり上に手を持っていかないとお湯が出ません。写真の場所でも出ないのです。洗面ボウルが大きければ問題はないのですが、かなり小さくて、せっかくのきれいな洗面所が飛び散った水でビショビショになって、残念でした。

 この入院生活でもっとも重宝したのは、フリースの肩掛けです。軽いのに暖かく、寝ていて寒い時は肩口にかけたり、起きて寒い時には腰に巻いたり、寒い時期の入院には何かと便利でした。

 写真は中村がお見舞いに来て、インディアンポーカーをやっていた時のショットです。
もう回復していたので、気の置けない友人のお見舞いは気分転換に何よりでした。
次女はこういう私を「お母さんは24見たり、やりたい放題や」と褒めてくれました。
(褒めてないって。)

 こうして入院5日目には、シャワー浴も許されました。さすがは腹腔鏡、傷口が小さいので回復も早いのです。咳をする時や笑い過ぎた時、ひきつれて少し痛い程度まで回復しました。

 6日目には着替えて、エレベーターで1階のコンビニに行ってみました。自分ではかなり回復していたつもりだったのですが、コンビニを5分ほどウロウロしてると結構疲れ、軽い立ちくらみっぽくなりました。術後、貧血は治っていたのでちょっと油断していました。もっとも部屋に帰って休むと、すぐ元気になりましたが。

 さて、7日目は「今日は抜糸だ」と緊張していました。傷口は4カ所、手術からはテープを貼りっぱなしで、どうなっているのか伺いしれません。「抜糸は痛い」というイメージがあったのですが、テープをはぎ、新しいのを張り替えて終了。「えっ?」という感じでした。お腹の中は縫っているのですが、表面はテープを貼っただけらしいのです。助かりました。

 こうして順調に過ごしてきた入院生活でしたが、事件はこの日に起こりました。現場における医療サービスについてですが、長くなりますので、最終回に譲ります。(つづく)

 

 

 
 
 
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