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第435回●2011年4月17日(日)

「ミニタイガープロジェクト、始動中!」

 前回のコラムで紹介させて頂いた、岩手県宮古市の子供達の笑顔を支援する
「ミニタイガープロジェクト」。お陰さまで、みなさまから温かなお気持ちが寄せられています。本当に、ありがとうございます。

寄せられたお名前を拝見し、みなさまの子供達への優しさに思いをはせています。


○少額で恐縮なのですが、鉛筆1本、ボール1個でもいいから子ども達に少しでも早く届けられたら何よりの喜びです。
○被災地の子供たちの未来に、これ以上悲しみの影が差しませんように。
○この運動が広がって、たくさんの義援金が集まり、子供たちに笑顔が戻ることを祈ります。
○お互い、美しい日本と日本人の復興に向け、一歩ずつ行動しましょう!!
○長い道のりとなることでしょうが、きっと東北の人達にも「心の春」は訪れます。

 温かな想いが込められた言葉の数々。 託されたお金はまさに、「浄財」という言葉がぴったりです。
みなさま、「義援金を出した後なので、少ししか出せないけど…」と身を切って託してくださいました。お預かりした大切なお金は、5月始めに岩手県宮古市に送らせて頂きます。またホームページのトップには、どれだけの支援金が集まっているか随時アップさせて頂いております。

 テレビ報道で、被災地の先生方が 津波に飲み込まれ泥だらけになった小学校の後片付けをなさっていました。きれいな川で、泥にまみれた生徒達の傘をたくさん洗っていた先生が、「家も家財道具もみんな流されて、持ち物が学校に置いてあった傘1つ、という生徒もいるんです…」とおっしゃっていました。胸が詰まるような話でしたが、そういう話があまりにもたくさんあるのでしょう。私たちは、まさにそういう子供達に向けて活動したいと思っています。

 16日の新聞に、宮古市姉吉地区を襲った津波は38.9mの観測史上最大規模だったとありました。ほぼ40mです。40mの高さの津波と言っても正直、ピンと来ないと思います。

 高知城の本丸(天守閣の下)が44mですから、それより少し低い程度。つまり、高知城の小山全体が襲いかかってくるのに匹敵するのです。いかに凄まじい体験なのか、我が身に置き換えると凍り付いてしまいます。

 そんな筆舌に尽くしがたい体験をした方々の心を癒すことは容易ではないと思います。

 ミニタイガープロジェクト副代表の宮古市の榎本は、「笑顔広げようプロジェクト」というブログを始めています。

「繋がろう!支え合おう!分かち合おう!いつかまた一緒に本当の笑顔になれる日を信じてみんなで『今』を乗り越えて行きましょう!」 とあります。彼女自身被災し、身内の方や大切な友人を亡くされた悲しみを乗り越えようと闘っている最中です。

 避難所にいる子供達は一見笑顔で頑張っていますが、その瞳には深く沈んだ悲しみをたたえているようです。無理もありません。大人だって親しい人との別れ、帰るところがない虚しさ、慣れない場所への移転、仕事や収入をなくした不安…様々なものを背負って途方に暮れているのですから。そして子供達は、そんな大人達の感情に敏感です。

 まずは仮設住宅など目に見える物への支援が始まり、心の支援も徐々に始めている所もあるようです。しかしやっと電器が復旧した地区もある、震災以来一度も入浴できてない避難所が16カ所ある、毎日の食事がおにぎりかパンのみという避難所もあるなど、復興への足並みは揃っておらず、依然として厳しい状況です。

 まして、子供達の心を癒す支援というのは、まだまだ先になることでしょう。家のあった場所に戻っても、どこかに流されて何も見つからない、見つかってもそれはすべて「瓦礫」に変わってしまった…。自分が生きてきた思い出と一緒に何もかもなくしてしまった、そうした子供達に心の支えとして たった1つのボール、たった1つのペンやノートでも手渡して、あなたを思う大人達がいるよ、と伝えたい。
これからの東北・これからの日本を背負っていく子供達に元気を取り戻してもらうのは、とても大切なことですから。


 遠く離れた地にいる私たちには何もできませんが、せめて笑顔の種まきをしたい。
そう願っています。

 (ミニタイガープロジェクトへのご参加については、こちらをご覧くださいませ。)

 

 

 
 
 
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