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第441回●2011年5月29日(日)

「ミニタイガープロジェクト 経過報告A」


 岩手県宮古市の榎本より、ご報告です。
先日、田老第一小学校と田老第一中学校へ行き、贈呈第二弾をすませて参りました。

 3月、震災直後の田老第一中学校と体育館は、瓦礫で覆われていました。

 上の写真と同じ場所で撮影した、現在の田老第一中学校です。校庭は、自衛隊の方々の懸命な作業で元の状態に近づきつつありますが、今回の津波で1階が浸水した校舎はまだ使うことが出来ません。 被災を免れた田老第一小学校の校舎が小学校と中学校の学びの場となっており、殆どの生徒達が家を無くし、現在、避難所、親戚宅、市内のアパートなどからスクールバスで通学しています。
 宮古市の中でも特に被害甚大だった田老地区は、明治・昭和と、過去に度重なる津波被害を受けて来た町です。
 その後、「万里の長城」とも称される、高さ10m、総延長約2.5kmにも及ぶ防潮堤(写真)が築かれ、二重に町を取り囲んでいましたが、今回の大津波はそれを易々と乗り越えて、市街地の殆どを破壊してしまいました。

 

 5月25日。おじゃましたのは、ちょうど給食後の休み時間。校舎に入ると、生徒達の元気な声やピアノの音、「もうすぐ掃除の時間です」というアナウンスの声などが聞こえます。

まずは小学校校舎の3階を使用している中学校の職員室へ。

 生徒全員分の、「がんばろう たろう」のステッカー、バッジ、ボールペン、そして被災直後、自主的に先頭に立って地域のボランティアを頑張ってくれた野球部の皆さんへのプレゼントとして、野球ボールと野球用のソックスを届けました。


 オリジナルのステッカーとバッジを見て、校長先生も、職員室の先生方も「オ〜〜!」「かっこいいですね〜」「記念に残ります」と言ってくださいました。そして生徒代表として受け取ってくれたのは、先日のコラムに掲載された入学式での歓迎のことばを述べた生徒会長さん。「わ!すごい!ありがとうございます。」と言って、ニコニコの笑顔で喜んでくれました。
 次に、1階に下り、小学校の皆さんのもとへ。こちらでは、二人の生徒さんが代表でステッカーとバッジを受け取ってくれました。
バッジを早速、男の子の胸につけてもらい撮影。嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
 小中学校とも、ミニタイガープロジェクトの皆さんのお名前表やメッセージ、代表の筒井からの手紙を添えてお渡ししました。
 たくさんの方々のお名前を目にした校長先生からは、「本当にありがとうございます」と、皆様への感謝のことばをお預かりして参りました。

(写真は田老第一中学校の校長先生です。)

 震災から2カ月半。目の前で津波を目撃した恐怖は、まだ今もそれぞれの小さな胸に消え難く残っているのかもしれませんが、校舎内にいる間、どの生徒さんも、「こんにちは」「ありがとうございます」「失礼します」など、元気に礼儀正しく挨拶をしてくれて、明るい声や姿に、こちらが逆に勇気や元気をもらったような気がしました。

 中学校生徒会長の、入学式での挨拶にあった、「私たちは津波のことを忘れてもいけないし、津波のことをひきずってもいけない」そのことばのように、今回の大きな体験をみんなで乗り越えて、強く明るく未来へ進んで行けますように・・・。そう願って学校を後にしました。

 きっと今頃、プレゼントは、一人一人の手に渡り、皆様の温かいご支援の気持ちは、先生方から子ども達へ伝えられていることと思います。ありがとうございます。

 これからの日々の暮らしの中で、この地区の子供達の元気な笑顔や、バッジを胸につけた姿に出会えた時には、また皆様へご報告出来たら・・・と思っております。

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