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第45回●2003年9月12日(金) 「感謝!感謝!!の研修予約満杯」

今回、初めてですが、年内の研修予約が満杯状態になり、もうこれ以上はお受けできないという嬉しい悲鳴を上げております。これもひとえに、ご依頼下さるみなさまのお陰です。本当に、ありがとうございます!依頼をお断りしなければならないのは心苦しいのですが、1件1件ご要望に応じて内容の組み立てを考えたり、レジュメ作成の時間も必要なので…。
数をお受けしすぎて、肝心の研修の品質を下げては、意味がないと思っております。
それで、ホームページのトップにも、その旨を書くことにいたしました。でも、この不況といわれている最中、こんな事が書けるなんて、なんとありがたいことなのでしょう!
いくら感謝しても、したりない思いです。ありがとうございます。

ある研修会

この機会に、研修について少し書いてみますね。早いところでは、1年以上前にご予約頂くこともありますが、半年前〜数ヶ月、ということが90%でしょうか。最短では研修まで1週間ない、ということもありました。しかし申し訳ないのですが、1ヶ月以内だとすでにご予約が満杯ということがほとんどです。スケジュールをやりくりし、無理してお引き受けしても、あまり良い結果は生まれないということも経験から学びました。研修を献立てるのは総務や人事担当の部署が多いのですが、責任者の方が「研修なんてすぐできるだろう」と簡単に考えていることになるからです。


数年前のことですが、あと1週間ないけれどレストランをオープンするので、なんとか飲食接客の基本を6時間でやって欲しいというご依頼がありました。私はその分野は専門ではないからと申し上げたのですが、そこを何とかと言われ、間に立たれた方のこともあり、結局お引き受けしました。急遽、東京の専門家の先生に教えを請い、何とかレジュメをまとめて、当日、車で2時間半ほどかかって現場に行ってみると、…何とまだレストランは完成していなかったのです。社長は、「まだできていないから、2時間でレストラン研修をやって、午後は隣のうどん屋で研修をして」とおっしゃいました。『な、なんですってぇ〜〜!?当日急に内容変更を言われても無理ですよ!』と叫びたいのをぐぐっとこらえ、言われたとおりにいたしましたが、せっかく準備していった内容はほとんど使えず、不完全燃焼に終わりました。 このことから二度と同じ失敗はしないぞと、深く反省した次第です。

逆に、忘れられない研修を一つご紹介します。やはり数年前、高知県内のとある第三セクターでの研修会でした。研修の最後に各グループに別れて、お互いメンバーの長所をほめ合う、ということをしたのですが、研修レポートに若い社員の方がこう書いていたのです。
「僕は、今まで自分のことがとても嫌いでした。でも、今日初めて他人からほめてもらえて、これからは自分のことが少し好きになれそうです。ありがとうございました」
私はこれを読んだとき、不覚にも涙が出て来てしまいました。このメニューを入れておいて良かった。この方に、今日来て頂いて本当に良かった。これによって少しでも自分を好きになってもらえたら素晴らしいことだ、と思えたのです。研修は、講師だけが作るものではありません。
受講者と講師の共同作業なのです。

これからも、自分にできる精一杯の研修を常に心がけたいと思っています。
そしてそれが少しでも、何かを残せるよう、頑張ります!!
みなさま、人・みらい研究所をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 
 
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