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第453回●2011年8月21日(日)

「道の駅」ならぬ「村のえき」

(中村 覚)

 高知県の北部にある大川村に、土・日・祝日のみ営業する「村のえき」が今月の13日にオープンしました。大川村といえば早明浦ダムの近く、渇水の時にはダム湖の底から旧大川村役場が姿を現すということぐらいしか知りませんが、そんな場所に「道の駅」ならぬ「村のえき」ができたということで、早速、取材に行ってきました。
 高知市内からだと土佐山から北の土佐町に出て、それから大川村へという順路が近いかな(?)と思い、行きがけはクネクネの山道を車で(初心者マークのため)約2時間かけて走りました。

 途中このように標識がありますので、道順自体は難しくありません。しかし慣れない山道なだけに「ホントにこの道でよかったのかな?」と不安にもなりました。
 そして、やっと「むらの駅」に到着です。建物は木造平屋の旧保育園を改修したものです。昼どきで、お客さんも20人ぐらいいました。食事はセルフサービスになっています。
こういう場所には珍しく「土足禁止」のため、注文後は靴を脱いで室内に入ります。
 私が注文したのは目玉商品で、開店に合わせて開発した黒牛の焼き肉丼(840円)と、

お山のはちきんバーガー(350円)です。
素材はピカイチ!でもちょっと印象に残る味ではありませんでした。

 

 特産品を販売している部屋も同様に「土足禁止」です。テーブルの上には野菜や味噌などの商品が並んでいますが、こういった農家の方が作った商品の直販は今まで大川村にはなかったそうです。
 「あけぼの合わせ味噌」を購入しました。これは1kgで550円。こういうお味噌はおじゃことにんにくを入れて炒り味噌にするとおいしいそうです。
 屋外では、土佐はちきん地鶏のやきとり(皮・レバー・砂肝)それぞれ100円。歯応え十分といった感じで、皮を2本、砂肝を2本食べました。(レバーは昔から食べられないのでパスです)
 土佐の夏の定番であるアイスクリンを食べながら、店の前に広がる湖畔を眺めている方もいらっしゃいました。

 そして今回、「村のえき」に来て一番良かったのが、早明浦ダム建設に伴い、大川村がたどってきた歴史を当時の映像のままDVDで紹介していたことです。上映時間は約30分。ダムの着工時の様子から、それにまつわる村の様子、ダム完成までの段階的な描写、そして最後の立ち退きに至るまでの村民の方々の映像です。

 


 「村での最後の運動会」の映像が流れた時、私の隣で鑑賞していた家族連れのお母さんが、娘さん(高校生ぐらい)に「この映像にお母さんとお父さんが写っているかもしれない」とおっしゃっていました。地元出身の方だったんです。


 ダムが完成したのは1975年。私が生まれたのは1977年。それほど昔のことではなかったんだなぁと再確認しました。
 ここに到着したお昼頃には20人ほどのお客さんでしたが、帰る頃には倍の40人は超えていました。客層も高校生から親子連れ、年配の方々と幅広かったです。私のような観光客だけではなく、地元の方々の集い・憩いの場ともなっているようでした。
 帰り道は大豊町から高速道路を使ったので、1時間足らずでした。これならさほど遠く感じません。
 こちらのお店に限らず、リピーターのお客様をどう作るのか・・・、それにはもう一工夫、二工夫が必要だと思います。

 でもこの「村のえき」では紅葉のシーズンになると、夏に訪れたお客様がもう一度、様変わりした山の風景を見に来てくれることでしょう。

 


 

 
 
 
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