告別式では、先生の今までのご経歴が紹介され、どんな人生を送られたのかが改めてよくわかりました。長年にわたり高知大学附属小学校で教員を務められたこと、小学校の山の家のお世話を長年してくださったこと、町内会など地域のためやご自身の信じる政治にも力を尽くされたこと…。
その後、お二人の娘さんが、時に笑いも交えながら「お父ちゃん」を語られました。明るく幸せなご家庭の雰囲気があふれていました。そして孫代表、友人代表、教え子代表の言葉が続く中、献花が行われました。宗教に縛られず、故人を偲ぶ言葉がたくさんあふれている告別式は初めてでした。
昨年夏からの闘病以来、先生も覚悟を決められ、でも相変わらず冗談を言いながら、「平穏な社会をつくるために世界情勢をしっかり見ながら頑張れ」と周りに言い残して、人生を終えられたそうです。
…野島先生、カッコ良すぎます。最後まで、生き方のお手本を見せて頂きました。
長い列に並び、祭壇の前で黄色いカーネーションを持ち、たたずみました。ハート型の色とりどりの花の中で笑っていらっしゃる先生の遺影と対面した時、本当に「死に様は生き様」だと感じました。告別式なのに、明るい、温かい気持ちになったのです。「いいお式だった」としばしば結婚式で言いますが、告別式でそう思えたのは初めてでした。
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