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第476回●2012年2月4日(土)

 田老第一中学校からのお礼状 

 このところ、日本全体がすっぽりと寒さに震え上がっているようです。
アメリカの友人からは、「インフルエンザが猛威をふるい、寒波が押し寄せ、いたるところで地震が起きている中、お変わりない?」と心配するメールが来たくらいです。(笑)

 この寒さの中、岩手県宮古市のミニタイガープロジェクト副会長の榎本からは
「 こちらは、連日の真冬日で、朝起きると家中の窓がバリバリ、室内も氷点下で濡れ布巾がガチガチに凍っているような寒さ(笑)ですが、私も今のところ風邪もひかずに元気にしております。」とのメールが。えーっ、室内でも氷点下!?
南国育ちの私には想像できません。東北の方々はすごい


 そんな中、ぽっと心が温まるようなことがありました。先月、宮古市立田老第一中学校から、支援に対するお礼状が届いたのです。

 寒中お見舞い申し上げます。
東日本大震災から十か月が過ぎました。 あっという間に月日が過ぎていったようでもあり長かったようでもあり、そんな中で、学習や行事に取り組むことができたのは、全国の皆さまからの心のこもったお言葉やご支援のおかげだと思っております。本当にありがとうございました。

 おかげ様で被災した1階校舎も昨年の12月から工事が始まりました。新年度に間に合えばと期待していますが、田老の町はまだまだこれからの状態です。

 皆さまからのご支援に対していまだになんの返礼もできてない状態ですが、生徒たちは「感謝の気持ちを忘れない」という気持ちで学校生活を送っています。その気持ちを手紙に書きました。つたない文章ですが、読んで頂ければ幸いです。

 最後になりましたが、皆様方のご多幸とご発展をお祈り申し上げます。
                            宮古市立田老第一中学校 1学年 

写真には、田老第一中学校1年生 43人の笑顔が並んでいました。

 田老第一中学校の皆さん、ありがとうございます。嬉しい気持ちと、大した支援もしていないのに申し訳ないという気持ちと、お礼状を書く時間でかなり授業を削られているのでは?という心配とがないまぜです。

 また、1人の男子生徒が丁寧に書いてくれたお礼状が添えられていました。気持ちがより伝わり、嬉しかったです。

 拝啓 僕は宮古市立田老第一中学校の1年の○○◯◯と申します。この度は東日本大震災で被災した僕達の学校にバッチやステッカーなどを届けていただきありがとうございました。

いただいたステッカーは田老の国道に花を植える活動で使用させていただきました。

 3月11日はまだ小学生で、卒業式の練習をしている時に大地震がおそってきて、3分くらいゆれが続いた後、全校で校庭に行き、情報を集めている時に大津波がおそってきて、みんなで全力で逃げました。逃げるとき町を見たら、木や家などがぶつかり煙などがあがっていました。津波の後は雪がふり、とても寒かったです。

 それから十ヶ月くらいたち、町は少しずつもとにもどってきました。中学校の1階は津波の被害にあい、今は工事をしてもとにもどしてもらっています。

 僕たちに支援をしていただきありがとうございました。みなさまのおかげで田老の国道は明るくなり、田老の人たちは元気をもらいました。ミニタイガープロジェクトの皆さまのご健康をお祈りいたします。 敬具 

          1月16日           宮古市立田老第一中学校1年B組 ◯◯◯◯

ミニタイガープロジェクトの皆様

 しっかりした文章です。この短い文章の中に込められた恐怖、悲しみ、不安、そして心配りと強さ、希望。
とても中学1年生とは思えません。田老第一中学校のみなさん、◯◯くん、本当にありがとうございました。

 私たち東北以外に住む大人も、これからも東北に心を寄せることを忘れてはいけないと思います。
今年も、わずかながら何らかの形で支援を続けようと再確認させて頂いた出来事でした。

 

 
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