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ウィークリーN
第48回●2003年10月4日(土) 「日野原重明先生のお誕生日に」
今日、10/4で日野原重明先生は92歳になられました。
日野原先生はベストセラー「生きかた上手」で有名な現役医師で、聖路加国際病院名誉院長、かつ理事長でいらっしゃいます。いつまでも生き生きとお仕事をこなす先生は私のあこがれです。先月、高知で行われた先生の講演にも行って来ました。
今回は、そのお話の中から…。


先生は現在、朝日新聞で「92歳・私の証 あるがまま行く」の連載をお持ちですが、すでに今後3年間、講演などのスケジュールがびっしり詰まっていらっしゃるとか。高知は今度、県立中央病院と高知市民病院を統合した新しい医療センターができる予定です。その院長に就任予定の瀬戸山先生と日野原先生が旧知の仲で、新しいセンターのモデル設備の公開をご覧のために来高なさったそうです。1時間半の間、楽しくためになるお話を伺ったのですが、なんと先生はずっと立ちっぱなしでご講演なさったのです!す、すごい。


先生は明治44年10月4日生まれです。昭和12年、京都大学医学部をご卒業、以来66年間医師をなさり、今でも前線にいらっしゃいます。「最初選んだ仕事を死ぬまでやれるのは幸せ」とゲーテの言葉を借りておっしゃっておいででした。「90歳の時、私は最近年を取ったと感じることがある。」とおっしゃったので会場は笑いに包まれました。しかし、「精神世界を広げることには年は関係ない」とお考えになったとか。さすがです。長生きした上で、人間らしくどう生きるかが大切なのだ、ということでした。

「先日、70年ぶりに自転車に乗りました。スイスイ乗れたのですが、つまずいて倒れる練習を家のソファーで1人練習した甲斐があり、上手に倒れたので骨折しませんでした。『ころびかた上手』ですね。(笑)この年になっても冒険がしたいんです。少年の如く冒険する気持ちを持っていれば若くいられる。今度は指揮でも始めようかなあと思ってます。」
す、すごい。 さすがは75歳以上の方に呼びかけて「新老人の会」を結成なさっただけのことはあります。気骨の明治男子!

「今、睡眠時間は5時間です。週に1回は徹夜しないと本が書けないので、そうしています。
でも、 例えば空港の動く歩道でも、前を歩いている人を追い抜く。自分の到達目標があるから、疲労感はなく、達成感がある。」
な、なんだって〜!?週に1回、徹夜!私だってそんなことできないのに…。

「日本は寝たきりの高齢者が多い。しかし、長く生きれば生きただけ人生を繕う時間がたっぷり取れる。つまり、延長戦もあり、挽回のチャンスもあるわけです。65歳が旧老人。そこから75歳まではウォーミングアップ。75歳からが新老人です。80、90と愛し愛され、やったことがないことを始めましょう。」
うーん、なんて素敵な男性なんでしょう!私も主人にこうあって欲しいなあ。最後に、先生からのとっておきのこの言葉で締めくくります。

「公のため、次世代のためにお金を使い、天に召されることが望ましいですね。」
…本当にそうだと思いました。少しでも、先生のお志に近づきたいなあ。
よっしゃあ〜〜、 めざせ、新老人!?


 
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