第480回●2012年3月2日(金)
「高知県 東西おひなさま巡り」
この時期、あちこちでひな飾りをする地域の取り組みが多くなりましたね。 高知県でも、西では 「四万十街道ひなまつり」(津野町・梼原町・中土佐町・四万十町・四万十市)をしていますし、東では「土佐の町家雛まつり」(安芸市・安田町・田野町・奈半利町・吉良川町・北川村)を行っています。
というわけで、東西のおひなさまを訪ねてみました。
こちらは、西の四万十町(旧・窪川町)の古民家半平(第466回)。 庭を見つめて、物思いにふけるようなおひなさまが玄関脇で出迎えてくれます。
余談ですが、こちらのお屋敷には日本に開国を迫った、あのペリー提督の子孫の方が残したサインがふすまにあります。
また、ケーキセットがなんと300円!古い九谷焼のお皿も愛でられます。
床の間に飾られていたおひなさまは、可愛らしいミニサイズのものでした。(時代は不明です。)小さな道具類がよくできていて、木の鏡台、タンスなどは引き出しが開きます。
抹茶セット(400円)を頂きました。
個人的に一番懐かしかったのは、奈半利町の増田屋(旧呉服屋)に飾られていた、 御殿飾りと言われるひな飾りで、私が子どもの頃家にあったものとほぼ一緒でした。 私の物は何十年も前にとうになくなっていましたので、見ていると時がさかのぼり、幼児の頃のわくわく感が蘇るようでした。
おひなさまって、幸福な子ども時代の象徴のような気がします。 来年もまた訪ねたいなと思いました。