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第486回●2012年4月14日(土)

 代官山、赤坂、高知〜カノビアーノ高知」 

 春らしい、いい季節になりましたね。
鏡川のほとりの桜も、そろそろ散りかけています。

 先日、若い友人に鏡川添いの素敵なお店に案内してもらいました。
お店の名前は「カノビアーノ高知」。本店は東京・代官山にある「カノビアーノ」で、支店が赤坂のミッドタウンにあります。なんで、高知へ?ちょっと不思議です。

 「カノビアーノ」の有名シェフ植竹隆政さん監修のお店で、素材本来の豊かな味わいを最大限に生かした、「自然派イタリアン」がコンセプトだとか。期待度大!

 実はこちらはイタリアンの定番である「ニンニク、唐辛子、生クリーム、バターは 一切使わない」という、ある意味衝撃的なイタリアンなのです。

 私達が行った日はたまたま、ランチはコース(\4,725)のみの日でしたが、日頃はパスタランチ(\1,575)、もしくはコース料理(要予約、\3,675 か \4,725)を選べます。

 昨年12月にオープンしたそうですが、宣伝は一切しないそうなのに、お客さまで一杯でした。この日のメニューをご紹介しましょう。

「タチイカとホタテのタルタルをのせた冷製カッペリーニ 
カラスミ風味」


 生のトマトソースの赤がケーキみたいにきれいです。
フォークも冷たくしているのはさすが。イカとホタテの食感の違いが面白く、トマトと魚介の素材の甘みが広がります。

「ホタルイカとフルーツトマト、春野菜のサラダ仕立て」

 野菜の下にホタルイカが隠れています。(左)
ドレッシングはほとんど感じられない程度。 だからこそ野菜の味の濃さ、甘さに驚嘆!高知のトマトがおいしいのは当然ですが、生のワラビ?のシャキッとした歯ごたえ、ウドや空豆もおいしかったです。

「仔牛のラグーと春キャベツ、タケノコのスパゲッティーニ」

 ニンニク、唐辛子なしのパスタはイタリアンというよりも、和食を感じさせるような優しさです。ナチュラルで、あっさりしていて「春の味」という雰囲気。ニンニクは大好きだけど、これもいいな〜♪

「高知県産鮮魚のポワレ ホワイトアスパラのスープ仕立て
ゴボウ、セリ、タモギダケのソテー添え」

 甘鯛のウロコ焼きは、初めてでした。揚げたウロコの食感がパリパリして楽しい。
ホワイトアスパラガスのスープはコクがあり、これまた美味。

「ほうじ茶のアフォガード カフェ」

 アフォガードとは、アイスクリームに熱い エスプレッソをかけたイタリアのデザートです。これはほうじ茶をかけているのですが、お茶の香りがすごい!これも和イタリアン、って感じでした。

 実はこの日は、植竹シェフが来店なさっていたのです。
東京の一流シェフが定期的に(月に一度)来高し、料理提供するなんて高知では聞いたことがなく、とても嬉しくなりました。

 植竹シェフ代官山、赤坂に続いてなぜ高知に支店を出したのか、伺いました。

「やっぱり食材ですね。特にフルーツトマトなんか、日本で一番糖度が高い。東京に行くと、あれは1個300〜400円だし届くまで何日もかかる。ところがこちらでは、農家さんが直接野菜を持ってきてくれます。」

「土地で取れるものが、そこの県(産品)だけでイタリアンにできるというのは極めて珍しいんです。カツオ、鮎など魚介類・畜産関係・野菜と申し分ない。オリーブオイル1本あれば表現できちゃう。鮮度、クオリティ、東京じゃできないことを、ここではできるんです。」

…高知の食環境がいかに素晴らしいのか、改めて気づかせて頂きました。

 


 リストランテ カノビアーノ高知

〒780-0864 高知市唐人町1-22
営業時間:ランチ 11:30〜14:30

      ディナー17:30〜21:30
定休日: 月曜日 TEL:
088-871-2227 (駐車場6台)

 
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