浦戸湾の河口には東に大津、中央部に中津、西に小津という港があったと分かる地名が残っています。「津」とは港のことなので、大津には大きな港があったわけです。今は大津バイパスで名前が通っていますね。小津は小津高校がある、高知城の北です。では、中津とはどこでしょう?
実は中津とは、現在の愛宕山を指すのだそうです。イオン高知のすぐ西側の山です。これも初耳でした。愛宕神社が山の上にあります。
古くからの「島」が付く地名には神社が多いようです。それだけ歴史があるからでしょうね。
五台山には竹林寺、田辺島には鹿児神社、洞ヶ島には洞ヶ島神社、玉島にも玉島神社があります。比島は今は山が削られ大きなマンションが建っていますが、調べてみると東北に四つも神社があるというのでびっくりしました。
「津」「池」など「さんずい」がつく町名は昔水辺だった名残なので、大雨や津波で浸水しやすく心構えが必要だと母が力説していました。確かに以前は台風に対してだけ用心していましたが、今は地震対策も視野に入れなければいけません。そのためには、こうした町の成り立ちも知っておく必要があるなと改めて感じました。
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