もう、大パニックです。というのも、我が家では16時前に帰り着けるかどうかで、段取りが全く違ってくるのです。16時過ぎに自宅近くのバス停まで、車イス用のスクールバスに乗って長女が帰ってきます。しかしそれを過ぎる場合には、あらかじめショートステイを療育福祉センターに申し込み、受け入れ許可が出たら療育福祉センター行きのスクールバスに変更する、という手続きを踏まなくてはなりません。いずれも、その日に突然頼んでどうこうなるものではないのです。
都会の方は、「すぐ次の特急に乗ればなんとかなるんじゃないんの?」とお思いでしょうが、土讃線の特急は1時間に1本です。そういうわけで、高知着15:16が一列車遅れるということは、大問題なのでした。ホッとして気がゆるむとろくなことはない、という典型です。当然、主人は仕事中で身動きが取れませんし、近くに住んでいる母には、長女は重すぎて抱き上げられませんから、お迎えは頼めません。「仕事には、予定外の出来事やアクシデントがつきものです」とついさっき、看護学生たちに話してきたのですが、「自分で起こしてどうする!」と思わず自分に突っ込みたくなりました。とほほ。
結局他に方法がなく、学校に電話し、クラス担当の先生に事情を話して「お迎えに行けるのが5時過ぎになると思います。どなたか、それまで残る先生はいらっしゃるでしょうか?」と恐る恐るお話ししてみました。(クラスに先生は4人いらっしゃいます。)
「はい、大丈夫だと思いますよ、お母さん。安心してお帰り下さい」と優しい女性の先生の声が、まるで天使の声のように聞こえました。
16:25に高知駅に着き、タクシーでいったん自宅に帰って長女専用のカーシートのついたイプサムで学校まで飛ばし、無事、17時過ぎに学校に着けました。長女は男性の先生に寄宿舎の同級生のところに遊びに連れて行っていただいたとかで、「あー、楽しかった」「またおいでねって、○○ちゃんが言ってくれた。また行きたいな」とニコニコでした。私はさりげない先生方のご配慮に、本当に頭が下がりました。
あ〜、本当に申し訳ありませんでした、先生!!
障害児を持って仕事をするということは、周囲の助け無しにはできないことをしみじみと実感したのでした…。
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