最初は、おじぎの姿勢についてのご質問です。
・筒井先生の手の組み方が、右手が上になっていましたが、私は左手と教わりました。どちらが正しいのでしょうか?
女性の手の組み方について、私は「どちらが上でも構いません」とお話ししています。実は「左が上」、「右が上」と諸説あるのです。
「左が上」説は秘書検定の参考書でも、「女性は左を上に手を組み、あいさつする」などとなっているようです。かつて武士が刀を差していた時代に、刀を抜く意志がないことを示すため、利き手を押さえるよう左手を上にした武家の作法の名残のようです。「じゃあこっちが正解でしょ!」と思いがちですよね。(笑)
対して 「右手を上」にするのは、お客さまに何かあった際、「すぐに利き手を差し伸べられるように」という理由からです。ビジネスの現場に即した理由ですよね。じゃあ、利き手が左なら?…
というわけで、私は両方を認めています。そのため「○○を上にして下さい」、という指導はあえてしていません。ちなみに、以前は「左が上」派が多かったのですが、今は次第に右が上に変わってきているようですね。どちらが正しいというよりも、きちんとした姿勢をとることを重視すれば良いのではないかと思います。とはいえ、企業での統一は(特に接客業の場合)、やはりあった方が良いでしょうけれど。
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