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第528回●2013年2月10日(日)

 「謎の唐人駄馬遺跡」

 世の中には、まだ解明されていない謎がたくさんあります。
高知県土佐清水市 足摺半島にある巨石群は、高知県人にもあまり知られていないスポットです。そこの「唐人駄馬(とうじんだば)」を目指して、足摺スカイラインを走りました。

 駄馬とは広場のこと。唐人駄馬とは、差し詰め「外人広場」というような感じでしょうか。

 これは遠目から見た、山中の巨石群です。

 唐人駄馬遺跡付近では、縄文時代早期(BC5000年頃)から弥生時代にかけての石器や土器片が数多く出土しており、高さ6〜7mもある巨石の林立する唐人石があります。

 

 看板のある入り口の道路脇に車を停め、木々の間を遊歩道で分け入って行きます。昼間でなければとても勇気が出ないような、秘境の雰囲気満点です。

(以下の写真はすべて、クリックすると大きくなります)

 わずか数分で、巨石が林立するスポットに着きます。
見上げる巨石群は思い思いの方向を向き、大きさもばらばらです。
中央付近の人は小さすぎてわかりませんが、クリックすると大きくなりますので
石の大きさがわかってもらえるかと思います。

 

 「亀石」という標識のあった巨石。そう言われてみれば、そう見えます。

巨石群は過去の調査から、自然の状態のものではない(移動されたもの)ということらしいのですが、縄文時代以前に巨大な石をどうやって運んだのかは、まったくの謎です。

 とにかく、軽い畏怖を感じるほどに多くの巨大な石が、何千年も昔から
ここに変わらず 存在し続けることには圧倒されます。
なんだか、哲学的な気分になったりします。

 遊歩道を巨石の間を縫うように歩き、岩を回り込んだりして苦労してよじ登ります。

「上がって下りられなくなったらどうしよう」と悩む人に
「上がったら必ず下りる道はある。上がったら、下りる道もまた見えてくるから。」
と声をかけました。ふと、これは人生にも通じることだと思いました。
 まるで石の舞台のような巨石。
この上に上がると、別世界が広がるのですが、
運動靴を履いていなかった県外からの観光客の若い女性二人は
途中であきらめ、帰りました。ああ、もったいない。

 上からの眺めがこれ!
眼下に太平洋が一望できるのです。

太平洋の水平線を見ていると、いつも
自分の悩みなんて、すべてちっぽけなことのように思えてきます。

 数百メートル先に円形の広場が確認できます。これが唐人駄馬です。
実はここには、世界一の規模と言われるストーンサークルがあります。

 大変残念なことに、1977年、高知県は この地を公園にするため、
駄馬内部のすべての石を撤去したそうです。
世界でもトップレベルの遺跡だったそうなのですが…。


 駄馬に行くと、公園の中に辛うじて石が残っている所があります。
ここはかつて、何かの祭祀場か、天体の観測所だったのでしょうか?



  ミステリーは、いまだ解かれていません。
いつか解明される日が来るのでしょうか。

 いや、この巨石群そのものを「感じる」ためには
このまま謎が解かれない方がいいのかもしれません。

 

 

 
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