高知県西南地域「幡多」の6市町村が連携する観光キャンペーン「楽しまんと!はた博」が開幕しました。
12月まで様々なイベントがあちこちで行われるそうです。幡多ファンとしては嬉しい限りです!
そこで、幡多地域の素敵な場所をシリーズで、何カ所かご紹介したいと思います。
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先週末
ちょうど四万十市で仕事があったため、これ幸いと宿泊することにしました。
今回の宿は、土佐清水市大岐にある「海癒(かいゆ)」という所です。
大岐の浜の手前にある7階建ての白い建物、昔から何だろうと思っていたんですよねぇ。
(30年ほど前に建てられた、リゾートマンションです。) |
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海癒はホテルではありません。「宿泊」の提供ではなく、「住む」感覚の提案をしているそうです。自然と寄り添い、自分の田舎に帰ってくるようなコンドミニアムの滞在です。
「環境にも人にもやさしい施設」をポリシーに、自然の恵みを最大限に活かしながら「自分のもと=素(す)」に戻る時間を提供したい、ということなのです。
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そのため海癒ならではの温泉施設と、マンションを改装した自然素材の部屋が約20室あります。全て違う造りの部屋は1泊から宿泊可能ですが、 この美しい自然を守るために、かなりのこだわりがあります。
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今回私が泊まったのは、この「テラコッタの部屋」409号室です。すべての部屋にミニキッチンが付いているのですが、ここは赤い床のタイルが印象的です。
窓の向こうは美しい海。
クリエイターの方も、ここによく宿泊するとか。 |
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こちらは中村が泊まった、昭和のテイストの部屋。
田舎の親戚の家に泊まりに来たような感覚ですね。
ホームページの、部屋をパノラマ体験ができるコンテンツは面白いですよ。
(画面左上のマンションの写真をクリックすると、部屋番号が出て来ます)
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海癒の自慢の一つは、このお風呂です。時代に逆行した薪で湧かすお風呂で、しかも循環式ではなく源泉掛け流しという贅沢さ。 薪を燃やす匂いが懐かしく感じました。
お湯は、ツルツルしている感じです。
私も入ってみて、確かに「湯力」が違う、と実感しました。
薪で湧かすことにより、湯がまろやかになり湯冷めしにくいんですね。 |
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海癒の湯は地下1000mからのヒドロ炭酸を多く含んだ「美人の湯」と、食塩泉の湯冷めしない「熱の湯」の良さをもった、湯治に最適な天然療養温泉だそうです。
この「湯力」にこだわるため、源泉を毎日タンクに17トンくみ上げ、掛け流しをしていると伺いました。
昔の銭湯も、こういう釜を使っていたそうです。
薪って、雨で濡らしたら煙突が詰まるんですって。大変なんですね。 |
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洗い場には昔懐かしい、アルマイトの洗面器が。(笑)
地元の方がお子さん連れでにぎやかに過ごす横で、県外からの観光客の方が通りすがりに温泉に入りに来たり。子供の頃の、にぎやかだった銭湯を思い出しました。
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さて、別のポイントは、「顔の見える命ある食材」をベースに、みんなで頂くお食事です。お料理上手なオーナーの奥様が、
窪津漁港の魚介類、地元の野菜、はーとらいふ村の無農薬玄米などをおいしく調理してくださいました。
特に初めて食べた清水サバのパスタは絶品!忘れられない美味しさでした。 |
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オーナーの岡田充弘さん。海癒は岡田さんの良いこだわりがいっぱいです。
しかしホテルと違い、いつもの生活にあるものが足りないこともあります。
・エステ付きのシティホテルはありません。
こころまでときほぐす、温泉があります。
・24時間いつでも食べられるお店はありません。
今日しか食べられない新鮮な食材があります。
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そのため、事前の予約時には賛同書があります。
・敷地内の全面禁煙
・タオルや歯ブラシなどは持参をお願いする
・できるだけ希望に添えるようにするが、部屋の指定は受けられない など。
でも、泊まってみると納得なことがたくさんあります。
気持ちのいい空気や、ゆったりした時間など、いつもの生活に足りないものがここにはあるんですね。 |
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以前、世界的に有名なガイドブック「ロンリープラネット」に大岐の浜が「四国で一番きれいな浜」と載ったのがきっかけで、外国からのお客様もいらっしゃるそうです。前日まで、スェーデンからの若者も滞在していたとか。だからホームページも英語版があります。
(写真は海癒のホームページより) |
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4月には、あの「ナショナル・ジオグラフィック」から8人ほどが取材で泊まったそうです。
意外にも土佐清水・大岐の浜には、グローバルな交流があったのでした。
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