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(中村 覚) |
今に始まったことではないのですが、以前から私には懐古趣味があり、古い物を好意的に見てしまう癖(?)があります。身近で言えば古い電化製品などがありますが、スケールの大きいところで言えば、「建物」です。
明治から昭和初期頃までに建てられた、いわゆる「近代建築」やその名残の物たち。第一回目の今回は、こういった建築物の中から
身近で子供の頃から知っている物をご紹介します。
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まずは私の母校。高知市立旭小学校の校門です。こんなに趣のある校門をくぐり抜けていたあの頃を、今になって羨ましく思います。 昭和2年に建てられた石柱の校門です。現在の校舎自体は鉄筋コンクリートで極めて普通です。私が通っていた頃のままです。
場所:高知市本宮町
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これは 旭小学校から東に徒歩で2分程の所にある「旭西部公民館」
(旧高知市水道局ポンプ舎)
築:大正14年 場所:高知市本宮町
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この建物も子供の頃から知っていましたが、当時は「そこにある事」
が当たり前過ぎて、「古いな」とも思っていませんでした。勝手なもので、今 見ると貫録十分!
元々は水道局の建物だったそうですが、私が小学生の頃には、既に公民館でした。その公民館になる前は「図書館」だったそうです。私の親は何度か利用したと言っていました。 |
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入口付近にある掲示板には、こちらで行われている習い事の案内があります。硬筆や公文、空手など。そう言えば小学生の頃、ここで友人が空手を習っていました。 |
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次は旭西部公民館から北に車で約5分の所にある高知市水道局旭浄水場。
場所:高知市旭天神町
厳かな門の向こうには、大正14年に建てられた洋館風の綺麗な建物が・・・。
しかし現在は工事中のため、正面からは全貌を見る事はできません。 |
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(それならばと・・・) 小学生の頃、この浄水場の裏山に写生会か何かで行ったことを思い出し、より良い眺めを期待し
裏山へ。
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しかし、やはり工事のため・・・ダメでした。
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唯一、昔と変わらずしっかり見る事ができたのが、
山手に建てられている配水計量所。 |
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古い建造物は威風堂々としていながらも、その姿は暮らしの中に溶け込み、それでいて
どことなく少し控え目な雰囲気すら感じます。まるで古き良き時代の人々の在り様を今に伝えているかのようです。 |
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