HOMEへ戻る 研究所案内研修プログラム実 績セミナー情報お問合せ
|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
ウィークリーN
 

第564回●2013年10月12日(土)

「白衣の天使が誕生する瞬間」 

 以前お話ししましたように、今年初めて高知県医師会准看護学院にご縁を頂き
1年生の「人間とコミュニケーション」の授業を担当させて頂いています。

 患者接遇、交流分析、障害体験談、傾聴などを色々と組み合わせていますが、
学生の皆さんはとても熱心で、「この授業は休みたくない」「とても楽しみです」と言ってくれるのが、私も とても励みになっています。

 今週、第62回生 戴帽式のご案内を頂き、式典に参加いたしました。
かねてより戴帽式は特別なセレモニーで感動すると伺っていましたので、楽しみにしていました。

 私は戴帽式を行うのは2年生だろうと思っていたのですが、実習に出る前に1年生が行うと知り、「そうなのか!」と驚きました。同時に、私が担当させて頂いた学生の皆さんの戴帽式に立ち会えるので、喜びもひとしおでした。

 開式の辞、国歌斉唱の後、戴帽の礼が始まりました。
戴帽生は名前を呼ばれてステージに上がり、先生方にナースキャップを付けて頂き、ロウソクをもらい、ナイチンゲールの像のロウソクから 火を移します。

 近年衛生的でないと言った理由からナースキャップはほとんど姿を消しましたが、やはり看護師の皆さんにとっては看護師のシンボルとも言える、大切なものなのだと思います。


 戴帽生はゆっくりとステージを下り保護者の皆さまが見守る中、
部屋をぐるりと回って改めて、列に並んでいきます。

 しんとした静寂の中、厳かな時間が流れます。
まさに白衣の天使が誕生する瞬間であり、
これから看護の道を歩もうとする誓いを、それぞれが噛みしめているのでしょう。

そして「ナイチンゲール誓詞」が暗唱されます。

「われはここに集いたる人びとの前に厳かに神に誓わん
わが生涯を清く過ごし わが任務を忠実に尽さんことを

・・・

われは心より医師を助け 
わが手に託されたる人びとの幸のために
身を捧げん」

 看護師を目指す皆さんの横顔は、気高く美しい。
時間を忘れ、見入ってしまいました。

この場に同席させて頂いたことを感謝する時間でした。


 近年、こうした厳粛な「式典」が姿を消しつつありますが、改めてこうした式に身を置くことで、身が引き締まる思いがしました。「式」の持つ意味合いを深く感じた体験でした。

 戴帽式が終わると、集合写真です。私もこの後、列に加わらせて頂きました。
戴帽生の皆さんの誇らしげな顔、晴れがましい顔、私も嬉しかったです!


 もちろん、看護学校を卒業し国家試験に合格することが本当の意味での
「白衣の天使」誕生となりますが、 この戴帽式の意味合いは大きいと感じました。

 戴帽生の皆さん、 おめでとうございます。 
これから看護の長い旅が始まるのですね。
どうぞ、患者さまの心に寄り添える素敵な看護師になってくださいね。

 

 
ご意見・ご感想お寄せください!
 
 
ページの先頭に戻る
人材育成研修・各種セミナー承ります。
Copyright(c)2002 人・みらい研究所 All rights reserverd.