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第590回●2014年4月19日(土)

 「近代建築を訪ねて〜香川:下高瀬簡易郵便局」 

 

(中村 覚)
 この日は、前日の雨も嘘のように晴れ渡り、御覧のようなドライブ日和。 国道を少し逸れると田園の景色が広がる、ここは香川県の三豊市。
 実はしばらくご無沙汰だった「近代建築を訪ねて」、ナビに連れられるままに向かっているのは 下高瀬簡易郵便局。
 この簡易郵便局、ネットで発見し 「是非、実物を見てみたい!」と。 しかし高速を降りてから、しばらく走る内に「こんな所に あんなカッチョ良い建物がホントにあるのか?」と半信半疑。 うちのナビ、たまにウソ 言うんですよ。 それでも しばらく行くと「目的地周辺」になりました。 が 見当たりません。 しかたないので、自分で見当をつけて まずは裏通りに入り それから更に狭い路地へ、すると ありました。

 御覧ください。 いかがですか この佇まい。 カッチョ良いでしょ! 住宅地に潜むようにあります。 大通りに面した場所で「あたしを、見て!」などと過度な自己主張をしていないところも良いです。 そのために すぐにわかりませんでしたけど(笑)。 まぁ簡易郵便局って、だいたい こういった場所にありますよね。

(ここから建物の写真は、クリックすると大きくなります)


 
それでは あらためまして、「下高瀬簡易郵便局」です。
昭和10年(1935年)に呉服店として建てられ、その後 昭和25年(1950年)に郵便局になったそうです。


 右から書いてある 「御入口」。歴史を感じます。
そして風格 漂う重厚な扉。

 
それでは店内へどうぞ。

 などと調子良く書いていますが、これも全て、店内の撮影を快く承諾してくださったお店の方のおかげです。 このようにコラムで紹介させて頂く際に、店内の写真があるとないとでは月とスッポンですので、本当にありがたいです。
 足元はタイルが貼られています。
 飾り天井、以前はシャンデリアを吊るしてあったのでしょうか。
 柱の台座です。お雛様の時に見る、段々になったお羊かんのおもむき・・・
冗談です。年月の重みを感じます。
 店内の右側にあるのは応接室の扉。
今はほとんど使用されていない雰囲気ですが〜(使っていたら、すみません。)
今の字と違い難しい字で書いてあるのが、見ていて嬉しくなります。
 最近は文章のやり取りはメールですが、私が学生の頃も まだまだ手紙でした。デジタルのメールとは違い、多少なりとも字のきれいさに気を遣い、分からない字は辞書で調べ、それでも間違えると新しい便箋に書き直し、できあがれば 封筒に入れ ノリで貼り ポストに出しに行く。 この一連の行為、あの頃は当たり前でしたが、 今 考えると 「どんだけ手間 暇かけていたのか」 と・・・。一つ一つの行為を今よりもずっと丁寧に していたであろう 昔の人のイメージ、そのものです。
 そんなことを考えると、今度 誰かに久しぶりに手紙を書き、この郵便局にまで出向くのも風流かと思います。受付の方に手渡す際、「実は高知から来ました」と。 その日が雨なら なお良いです。受付の方が「まぁ 足元の悪い中、わざわざ高知から、 さあさあ こちらへどうぞ」と例の応接室へ通して頂けそうな、そんな気が・・・(笑)
 まあ こんなのは妄想です。 実際問題、高知市から高速で2時間かけておいそれと来られる所でもなく、手紙を書いたとしても 次に来るのはいつになることやら。 そう考えると 一期一会です。今回初めて来た思い出にと、切手を購入しました。 これがホントの記念切手・・・? (笑)
 ちょっと見つけにくい場所にありますが、昭和初期の雰囲気を楽しみたい方は、ぜひお薦めします。

下高瀬簡易郵便局
 〒767-0032
 香川県三豊市三野町下高瀬533−2
 
電話:0875-72-5030

 
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