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第604回●2014年7月25日(金)

 「近代建築を訪ねて〜香川の兄弟医院建築

 さて、久しぶりの「近代建築を訪ねて」。
今回は香川県多度津町にある、まるで兄弟のように近代医院建築が並んでいる所です。

 まずはこちら。「旧・楽天堂(らくてんどう)医院」です。
大正元年(1912年)建築。(なんと100年前ですよ!)

 内科医の本多清節氏が 医院併用住宅として建設し、戦後は
木谷歯科医院として使われていた建物です。
 木骨2階建てでモルタルで装飾を施した、大正ロマンあふれる洋館で、当時4万円の建築費がかかったとか。
田んぼ1反(約10アール)が千円だった時代ですから、大変な費用だったのですね。
  玄関の上には「Lakutendo hospital」の飾り文字が残っています。
現在はフロンティアという贈答品の会社が入っているようで、
玄関前には、建物の説明の看板が立てられています。

 アーチ窓の下の優雅なレリーフ。球形の立体的なデザインです。
100年経ってもこの美しさですから、美魔女どころではないですね。(笑)
現代では見られない、本当に素敵なデザインだと思います。

 玄関を支える白い柱は、古代ギリシア建築のコリント式です。
細やかな装飾が施されています。
 そしてこちらの玄関から通りを隔てて斜め向かいには、
やはり近代建築様式の 「山本医院」があります。
 ご覧下さい、すぐ向かいでしょ?
まるで兄弟のような医院建築です。
 コンクリート造りに見えますが、モルタル仕上げで木造2階建て。
左右非対称なデザインが面白いですね。
建築時期については諸説あり、 大正15年(1927年)、昭和15年、昭和初期など
ネットで見ると結構まちまちです。
こちらは、 国の有形文化財になっています。
そして驚いたことに、現役の内科・小児科医院なんです。

 旧・楽天堂医院が建築されてから、少なくても15年以上経ってからの建物ということになります。デコラティブな楽天堂医院に対し、こちらは少しモダンな感じですね。
しかし、
メンテナンスは大変でしょうが、きれいに保存されていて嬉しくなります。

 玄関前には、なぜかヘラジカの像が。シンボルらしいです。
「大空を翔る(ヘラジカと少年)」と台座に書いてありました。

 ぜひ、グーグルの地図のストリートビューで、2つの建物をリアルに楽しんでみてください。(リンクしてあります。360度ご覧下さいね。近さに驚きますよ♪)

山本医院
 仲多度郡多度津町大通り5-11
 
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