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(今回冒頭は、ジャック・バウアーのドラマ「24」風にお楽しみ下さい。)
闇に浮かび上がる明かり。
今回の任務は、金曜日、仕事帰りの潜入捜査である。
時間は夜7時前。場所は高知市のとある道路沿い。 |
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店内の潜入に無事成功。男性数人が、カウンターに座って何かをしている。
何かの会合、あるいは取引が行われるのだろうか。
はたしてこの店内に何があるというのか?ふり返ると・・・ |
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そこには、自販機が並んでいた。
「何だこれは?飲み物の自販機ではなく、食べ物の自販機ではないか。
しかも、種類がいろいろあるが、どれもレトロだ! 昭和の匂いがする。」
よしまず、ラーメンの自販機を試してみよう! |
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なんと、250円だ。カップラーメンより少し高いくらい。
コインを落とすと「チャリーン」と中に落ちていく音が。
そう、昔はこうだった。
「あと25秒」というカウントダウンが始まる。
20,19,18・・・この感じ、ジャック・バウアーがよく似合う。
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出てきた。
ラーメン鉢はプラスチックで、通常のラーメン鉢よりも二回りくらい小さい感じだ。 |
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これくらいの大きさ。
薄いハム?、メンマ、なるとが入っている。 |
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こっちは見るからに昭和なデザインの、トーストサンドの自販機だ。
200円で、チーズトーストとハムトーストを選べる。
どっちにすればよいのか…、
緊張感を覚えながら、「トースト中」のランプを見つめる。 |
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出てきた。
熱々なのが冷えた体に嬉しい。アルミホイルは通常より厚めだ。ちゃんと焦げ目も付いている。 |
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一押しはこれだ。
天ぷらうどん250円。
「お願いです。器は持っていかないで下さい」。
店主の悲哀が混じる。
器の大きさはラーメンと同じだ。 |
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できあがると機械が「チーン」と鳴る。天ぷら半分、揚げ、なると、ネギ入り。天ぷらからダシが出ていて、より美味しい。うどんの麺は柔らかめ。 |
実はこの場所は、レトロ自販機フリークには有名なスポットらしい。
ここのトーストサンド自販機は、西日本最後のものだそうだ。
またラーメンは、四国では唯一の自販機ラーメンなのだとか。
(「日本懐かし自販機大全」・辰巳出版・2014年11月発行による)
そんな貴重な隠れスポットがあることを、ご存じだっただろうか…。
さて、ジャック・バウアーはここで一息。(笑)
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実はここのコインスナックは、私が高校生の頃に、すでに存在していました。
すでに35年以上前ですが、機械はその頃からのものなのでしょうか?
隣がゲームセンターですが、大通り沿いという立地、ガラス張りの店内は明るい感じで、女性でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。自販機はレトロですが、店は新しくてエアコンも効いており、快適です。 |
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一つ感心したことがありました。翌日土曜日の夕方4時頃に行ってみたのですが、
9つあるイス席前のカウンターが、とてもきれいに保たれていたのです。
そういえば、昨夜もきれいでした。
小さな迷惑行為がやがて重大犯罪を招いていくという、ニューヨークの「割れ窓理論」を思い出しました。美しくしておくことで、次の人もマナーを守ろうと無意識に思えるのでしょう。 |
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店内の大きなゴミ箱は、昨夜はほぼ空だったのに、今日は一杯でした。
昨夜も今日も、お客さまと一緒になりました。なかなか流行っているようです。
店主の方が大切に守って下さっているお陰で、昭和のレトロ感に浸れるわけです。
嬉しいことです。 |
コインスナックPLAZA
高知市比島町3−16−17
営業時間:6時〜24時
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