HOMEへ戻る 研究所案内研修プログラム実 績セミナー情報お問合せ
|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
ウィークリーN
 

第643回●2015年5月2日(土)

 「TDRA ディズニーへのアプローチ」

 東京ディズニーリゾートの特集、2回目はディズニーランドのアプローチについてのご紹介です。
 羽田からバスで「東京ディズニーランド」駅で降りると、向こうに大きなお城がそびえ立っています。これはディズニーランドではなく入口にあるディズニーランドホテルですが、そこへ向けて京葉線舞浜の駅から、グリーンの歩道橋が伸びています。

(写真は、クリックで大きくなります)
 遠くから来る場合、ディズニーリゾート(TDL)オフィシャルホテルに泊まる場合もあるでしょう。オフィシャルホテルとは、ディズニー直営のディズニーホテルに次ぐランクで、TDRエリア内にある6つのホテルのこと。今回私もここのシェラトンに泊まったのですが、パーク入園制限の場合でも入園できたり、舞浜駅前の東京ディズニーリゾート・ウェルカムセンターで荷物の預け入れができたりする宿泊者特典があります。
 ここで預けた荷物は直接ホテルへ搬送され、部屋が決まっている場合は、部屋に運んでもらえるのです。しかも、無料で!これで身も心も軽くパークを回れるわけです。
そりゃあ週末だし、数十分待ちの列ができるのは仕方ないですね。
 ディズニーランドへの歩道橋の上には、いかにもディズニーらしいゲートがあり、訪れるゲストが記念写真を撮っていました。どこからともなくディズニーの音楽が流れていて、わくわく感を高めます。駅からパークまで少し離れているのは、非日常の世界へ入っていくための戦略だそうです。
 5年ほど前にもディズニーランドに来た友人Nさんが
「ディズニーリゾートラインに乗って行こう」
と提案してくれました。なんと、つり革も窓もミッキーの形なんですよ!「カワイイ」戦略、徹底しています。
 一駅で、すぐにエントランスに着きました。
手荷物を開いて見せてチェックを受けます。
一人一人バーを押して入り、正確な入園者数をカウントしているんですね。幸い土曜日にしては空いている感じ。
さあ、いよいよ園内へ〜。
 ちょうどイースターの時期で、正面のミッキーマウス花壇にはたくさんの卵が飾られていました。そしてお約束通り、キャラクター達がゲストに囲まれていました。
 花壇の左手には、点字のパーク全体の案内板が目立たずに立っています。ミッキーのカバーがついた車いすも準備されており、これに乗ったゲストを何人も見かけました。早速、「夢と魔法の場所」の優しさが感じられました。
 正面にはワールドバザール。パークの玄関口で、様々なディズニーグッズのショップやレストランが並んでいる所です。この門は意外なほど低く作ってあるのですが、
これにはちゃんと理由があります。後述しますが、ディズニーランドは実に人の心理面へのアプローチにたけています。
 ここをくぐると、目の前が一瞬暗くなります。

明るくなると、そこには別世界が広がります。まさに映画のようで、暗闇の活用が実にうまい。また入口を低く、正面の出口を広く高く作って解放感を演出しているのです。
遠くにはシンデレラ城が見えるのも印象的です。
 ワールドバザールはショップやレストランなどが集まっているテーマランドの1つです。梅雨や台風など、雨が降ることが多い日本の気候に配慮したもので、こういうガラス張りの全天候型になっているのは、世界でも東京のパークだけのようです。

門をくぐるとすぐ、風船売りのキャストが立っています。不思議に思ったことありませんか?「こんな入口に立ってたって、そう売れないだろうに…」と。
 実は風船売りもゲートのキャラクター達も、単なる人気取りではなくてちゃんと重要な任務があるんです。それはゲストに「心理的ブレーキをかける」こと。
 入口付近は大変混雑します。でも、キャラクターや風船売りを見ると足を止めますよね。前回の行動基準「SCSE」の最重要項目「Safety」(安全性)のため、一気にゲストが集中しないよう、こうした心理的ブレーキを作っているのです。キャラクターが実は保安要員だった、なんてビックリしませんか?

 今回行ってみて、ディズニーランドがいかに心理的アプローチをうまく取り入れているかに感服しました。
そうしたものをまたご紹介していきますが、来週のコラムは中村の担当です。
次回のディズニーランドシリーズは、5月16日の掲載予定です。

 

 
ご意見・ご感想お寄せください!
 
 
ページの先頭に戻る
人材育成研修・各種セミナー承ります。
Copyright(c)2002 人・みらい研究所 All rights reserverd.