高知のかるぽーとって会場は、一昨年できたばかりですが、障害者席が1階の一番後ろなんですよ。しかも、「障害者席」と言っても、高くなってるわけでもなく、ブースも何もある訳じゃなく、最後列の座席の後ろにただ車いすを停めるだけ。
でも、長女は座高が低いので、前の席に人が座ると、その陰になってステージは見えないのです…。もともと遠くを見るのが苦手だし、ステージまで距離があるとまったく見られません。
主催者に聞いてみると、「最前列の一番端なら、他の人の邪魔にもならないのでとってあげられると思います」とのことでした。ありがたく思いましたが、考えてみると本来は障害者席のあり方が間違ってるような気がします。
同じお金を払っても、ファンクラブの早期優先で買っても、決まって最後列なんて、悲しいですよね。どうしてだろう?と疑問に感じましたが、「多くの関係者とのワークショップによる共同作業でそう練り上げられた。」ということでした。でもなんか弱者を追いやったようで、文化度が低いよなあ…といつも憤りを感じます。古いホールならまだしも、できたばっかりなのに。
そこで、ある公式掲示板で「みなさんのところの文化ホールの障害者席って、どうなっていますか?
」と聞いてみました。
・ (京都)京都府立府民ホール=13列中前から3列目、文化パルク城陽=25列中前から12列目、京都府長岡京記念文化会館=28列中前から7番目などとなっています。比較的前よりなのはいいのですがいずれも端っこです。
・(東京)中野サンプラザ。チケットは一般発売で取り、席は車椅子ではたどり着けない所だったので、1階席の12列目と13列目の間の通路で、車椅子のままで、観ました。
・(愛媛)土居町のユーホールは、結構 前の方だったです
・ (岩手)盛岡市民文化ホール:全1510席中、車椅子6席(2F)
・(宮城)宮古市民文化会館:全1354席中、車椅子2席
・(岡山)倉敷市民会館 コンサート会場では車椅子が通るスペースなら移動可能のようですが「前後の間の通路で見ると、観客が立ち上がるとまったく見えない。それで、はじっこに行くとほんの少ししかステージが見えない。」という利用者の声があります。
こうして伺ってみると、やはり障害者席は前なら端っこのようです。出入りのしやすさを考えてのことだと思うのですが、それも考慮に入れた上で、中央にもできるよう工夫して欲しいと思います。(座席を折りたためるなど)。いつもいつも端っこや、はるか後ろでしか見られないのは、悲しいなあ。
それから、観客が総立ちになると、車いすの障害者は見えなくなってしまうようだとわかります。障害者席が2階、という所があるのは驚きでしたが、もしかして最前列なら、会場が総立ちになっても見えますよね。そういう深い意味があるのかも…。
いいきっかけをいただき、色々と考えさせられました。 コンサートツアーが始まったら、より詳細な車いす席情報が集まりそうです。
|