ウィークリーN
第9回●2003年1月6日(月) 「昭和の冬へのノスタルジー」
   
  あけましておめでとうございます

皆さま、あけましておめでとうございます。


お陰様で、このページも初めてお正月を迎えることができました。皆さまは良いお正月を過ごされましたでしょうか?

私は主人の田舎に家族で帰省していました。高知からは車で1時間半といったところの、山村です。実は、去年まで趣のある茅葺きだったのですが、さすがに築100年以上ということで瓦葺きに改修されました。お風呂とトイレは外。私が嫁いだ16年前はまだ囲炉裏があったのですが、今ではストーブになりました。しかし比較的暖かいと言われた今年であっても、ストーブのない部屋では吐く息が白い、という「冬」を実感できる環境です。

水は、遙か900mもの山の上から引いているので凍るように冷たく、おいしい水です。この水については、嫁いだ頃、さもありなんという話を聞きました。
村に嫁いだばかりのあるお嫁さんが、夜中にちょろちょろと出しっぱなしになっている水を見て「もったいない」と蛇口を閉めたそうです。すると大変!翌朝、寒さで水道管が破裂してしまったとか。水道代はタダなので、そういう場合は水を出しておくのがここでの常識なのだと教わり、私も目から鱗、だった覚えがあります。

そういう中で、温かいお湯の中に手を浸し洗い物ができるということは、本当に「ほっ」とすることです。ささやかな幸せを感じると言っても過言ではありません。こういうささやかな幸せをいつか感じたことがある…。
お皿を洗いながら思い出したのは、私が子供の頃の昭和40年代初めです。まだ社会があまり豊かではなかった頃の冬は底冷えがし、その中での湯たんぽのぬくもり、街角のたき火の暖かさを突然なつかしく思い出しました。

今では暖房も給湯も当たり前すぎて、ありがたみも感じなくなっている我が身をちょっとばかり反省する、良い機会になりました。

 
 
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