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|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
 
ウィークリーN
第16回●2003年2月23日(日) 「“ありがとう”は言わされるもの?」
 
このたび、コラムが「T医師のひとりごと」、「すずかの気ままにDO!」と3つに増えました。早速沢山の励ましのメールを頂き、担当も大変喜んでおります。ありがとうございます。みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今日、ちょっと面白いものを見つけました。土佐山田町の社会福祉協議会でのお仕事で、プラザ八王子というところに行ったのですが、そこは土佐山田町立美術館も併設されており、入り口になんと石の風車があったのです!少しの風にも、花こう岩らしき風車はくるくるとよく回っていました。「重い石なのに…?」ちょっと常識から外れていて面白いので、思わずカメラでパチリと撮りました。

石の風車
石の風車アップ

常識にとらわれるといえば、ふとこういうことを思いだしました。
長女が中3の頃のことです。マンツーマンの国語の授業中、先生とたまたま「“ありがとう”は言うもの?言わされるもの?」という論争になったということでした。先生の「“ありがとう”は言うべきものだ」という指導に対し、娘は「違う。言わされるものだ」と最後まで反論し、そのディベートで授業時間が終わってしまった、というものでした。私はこれを知り、深く考えさせられました。

というのも日常の中で障害児は人にお世話になることが多く、彼女にお礼の言葉を強要することも多かったからです。人に何かしていただいたとき、すぐ言葉が出ないのは障害児の特性でもあるのですが、ゆっくりと待てなくて、「ほら、お礼は?」などと、せかせることが家庭でも学校でも見られていたからです。そういった繰り返しの中で、彼女にはお礼は言うものではなく、言わされるもの、という認識ができてしまったのではないか?と思えたのです。私は大いに反省しました。

もっとも彼女に「“ありがとう”は言わされるものだと思う?」と聞いてみると、やはり悪かったと思っていたのか「ありがとう、って言わんといかんと思う…」とポロポロ泣いたので、一安心したのですが。

つい先日、このことを思い出し、「“ありがとう“って言葉をどう思う?」と長女に改めて聞いたら、「いい言葉だと思う」という返事がすぐ返ってきました。ああ、ちゃんと成長しているんだな、と思わず笑顔になったことでした。

 
 
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