1回のやりとりは3分ほどです。地区予選を勝ち抜いた10人の審査を立て続けにしたのですが、音声のみに集中するので、かなり疲れました。
さすがはこういうコンクールに出られるみなさんで、明るい印象の声、メリハリのある話し方、高い提案力など、非常に高い能力をお持ちでした。そして課題に対しても、さりげない心遣いをいろんな所で発揮しています。
しかし、それでも言葉ってやはり難しいなあと思ったのは、こういったみなさんでも、敬語の使い方に二重敬語や新丁寧語などがあったことです。
たとえば「おいくつになられますか?」という文章は二重敬語です。「おいくつになりますか?」、もしくは「いくつになられますか?」というのが正しい尊敬語なのですが、丁寧に言おうとするあまり、つい重なってしまうのでしょう。
また復唱の後に、「〜でよろしかったでしょうか?」という新丁寧語も聞かれました。過去形ではなく、「〜でよろしいでしょうか?」というのが本来の言い方なのですが。
それから、つい出てしまう生理現象。咳をしたら、一言「失礼しました」と添えるなど、日頃の対応が物を言うなあと感じました。逆に、日頃からきちんとこうしたことができていれば、咳が出ても大丈夫と言うことです。
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