やっかいなのは、我が家はウイルスをもらってくる危険性がかなり高いということです。夫は病院で医師をしているので、危険の最前線にいます。しかも夫がかかれば、我が家の介護機能は麻痺してしまいます。私1人では長女をお風呂に入れることもできませんし、仕事と2人分の介護では、体力が2日ともたないでしょう。
加えて19歳の次女は大学でダンスサークルに入っています。年齢的なリスクに加え、ストリートでダンスもするようで(この時期はやめてくれ〜)、やはり高リスクです。次女はたまーに風邪などで熱を出して寝込むこともあり、そうなったら長女に移らないように、部屋で隔離します。(笑)
新型の余波もありました。先週ご紹介した高知工科大学の公立法人化の記念式典、私の恩師のB先生がいらっしゃるご予定だったので、とても楽しみにしていたのですが、当日探してもお姿が見えません。実は首都圏にお住まいの先生は、感染圏ではない高知に行って、万一キャリアになってしまったら大変なことになると思われ、航空券やホテルの予約をキャンセルなさったそうなのです。お会いできずに本当に残念でしたが、思慮深い先生ならではでいらっしゃると思いました。
首都圏の知人の会社では、フェーズの変化に応じて会社から全員の携帯電話宛に「インフルエンザ感染予防のために、何をすべきか」の指示メールが送られて来ているそうです。例えばフェーズ5の時には外出時必ずマスク着用だとか、フェーズ6になったらN85型のマスクにした上で半数交代勤務とか、会社の規則で対応手順が決まっているのだそうです。
まあ、グループ企業のリスク・コンサルティング会社が顧客企業に対し、インフルエンザ対策の危機管理アドバイス業務を行っているので、その会社自体で感染者を出してしまうと、ビジネスにならないという事情もあるようですが。
それにしても新型インフルエンザに対する日本のマスコミの反応は、少し過敏ではと思いました。わざわざ感染者の出た学校の映像まで流す必要があるのでしょうか。学校に対して中傷する電話がかかってきたり、ネットで感染した学生を中傷するなどひどいことをする人もいて、本当に残念です。
マスクが品薄になったのをいいことに、1万円など法外な値段を付けてネットで売る業者もいました。私にも「30枚で5千円だが、もう◯セット限り」などという、不安につけ込むようなメールが送られてきました。もうければ何でもいいんだ、というのではビジネスの品格のかけらもないなと眉をひそめたものです。
ただ、これから夏に向かう時期だったのは幸いでした。なんとか秋までにワクチンが開発されるように願っています。
それにしても、ウイルス・パニックなど映画の中だけだった世界なのに、ひたひたと後追いしてきているような現実には、
怖さを禁じ得ません。
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